2020年1月29日(水)に2.5次元ダンスライブ「ツキウタ。」ステージ 第10幕『月歌奇譚 太極伝奇』が開幕。公開ゲネプロが東京・ヒューリックホール東京にて行われた。本シリーズは、1月から12月までの各月をイメージしたキャラクターをベースに、それぞれをイメージした楽曲と物語で織りなすシリーズCD「ツキウタ。」を舞台化したシリーズで、今回で10作目の上演となる。
今作では、2016年のAGF(=アニメイトガールズフェスティバル)にて描きおろしコンセプトとして披露されたものが、4年の時を経て舞台版として登場。陰(夜)と陽(昼)の天秤が釣り合わず、陰が支配する世界を舞台に、“最弱の種族”と呼ばれる人族と“人型の魔物”獄族(ごくぞく)の出会い、そして世界の存亡をかけた戦いの物語を描いていく。
第1幕のお芝居パートでは、魔物に襲われた人族の恋(鈴木遥太)らと、偶然居合わせ恋らを助けることになった獄族の駆(澤邊寧央)が出会ったところから物語が始まる。魔物である獄族に怯えつつも、おいしいご飯にしか興味がなく無邪気な駆の姿を見て、駆と人族の始(縣豪紀)、葵(上仁樹)、恋、海(平井雄基)、夜(秋葉友佑)、郁(三山凌輝)、そして人族と極族のハーフである涙(佐藤友咲)は早々に打ち解けていく。
一方、20年の長い眠りから目覚めた極族の“魔王”と呼ばれる隼(TAKA)は、何かを察知して新(中島礼貴)と共に始らがいる村へ行くことに。出会ってすぐ、隼は始の放つ“陽”のオーラに惹かれ、始、海らと交流を深めていく。飄々とした、極族の中では変わり者である隼と新と交流していく中で、これまで怖い印象を抱いていた極族に対して認識が変わっていく人族の面々。
そんな中、つまらない日々に変化を求める極族の春(松田岳)は魔物のために世界を陰に染めようと暗躍する洞磔(小笠原健)と出会い、強さを追求する血気盛んな陽(栗田学武)と共に、人族の宝を探しに行くことに。最初は純粋に変化がもたらされるならと洞磔と志を共にするが、始らがいる村に辿り着いた春らはそこで“宝”の正体を知り反発。とあることで“最強の力”を手に入れた洞磔を倒すべく、人族と極族が共闘・・・という物語が展開される。
いつもとは違う世界観で描かれた本作。それでも12人の魅力は健在。今回は陰と陽との戦いも描かれるためアクションシーンが多く、強くキレのある、ダイナミックでスピーディーな殺陣の中で新たな魅力も垣間見ることができる。また、人族と極族。人種を超えて交流を深め、互いを理解し、抱いていた恐れや劣等感、偏見を取り除きながら心の距離を縮めていく。現代においても大事なことを12人が教えてくれた。
さらに、第2幕ではツキノ芸能プロダクション所属のアイドルユニットで、12月から5月を担当する関東出身のキャラクターが集まったSix Gravity(シックスグラビティー:通称グラビ)がユニット曲「GRAVITY!」「GRAVITIC-LOVE」、6月から11月を担当する関西出身のキャラクターのグループ・Procellarum(プロセラルム:通称プロセラ)がユニット曲「LOLV -Lots of Love-」「ONE CHANCE?」を、そしてSix Gravity&Procellarumによる「ツキノウタ。」などキレのいいダンスや歌で披露されるダンスライブを展開した。
2.5次元ダンスライブ「ツキウタ。」ステージ 第10幕『月歌奇譚 太極伝奇』は2020年1月29日(水)から2月2日(日)までヒューリックホール東京で上演。上演時間は芝居パート120分、休憩時間20分、ダンスライブパート60分の計200分を予定。
◆公演情報
2.5次元ダンスライブ「ツキウタ。」ステージ 第10幕『月歌奇譚 太極伝奇』
2020年1月29日(水)~2月2日(日) ヒューリックホール東京
【原作・脚本】ふじわら
【キャラクター原案】じく
【演出】萩原成哉
【振付】松木里功
【出演】
縣豪紀、松田岳、中島礼貴、上仁樹、澤邊寧央、鈴木遥太、TAKA、平井雄基、栗田学武、秋葉友佑、佐藤友咲、三山凌輝、小笠原健ほか
【公式HP】http://www.tsukista.com/10th/
(取材・文・撮影/エンタステージ編集部 3号)
(一部舞台写真/オフィシャル提供)
(C)TSUKISTA.TD