兵庫で開幕した『オーファンズ』の東京公演が、2017年10月18日(水)より草月ホールにてスタートする。本作は、アメリカの劇作家ライル・ケスラーの傑作戯曲。1983年にアメリカ・ロサンゼルスで初演されて以降、イギリス、トルコ、ポーランド、メキシコ、ギリシャ、イタリア、フィンランドなど世界各国で上演され、1987年にはアメリカで映画化も果たした。
日本でも、1986年に劇団四季によって上演されて以来、名だたる俳優と演出家が取り組んできた。今回はマキノノゾミの上演台本と演出で、細貝圭、佐藤祐基、加藤虎ノ介がこの名作に挑む。
東京公演に先駆けて10月14日(土)・10月15日(日)行われた兵庫公演より、舞台写真が届いた。
【あらすじ】
フィラデルフィアの廃屋で暮らすトリート(細貝)とフィリップ(佐藤)の孤児兄弟。凶暴な性格の兄トリートは、臆病な弟フィリップを外の世界に出さず、トリートの稼ぎだけで生活をしていた。そこに、やくざ者のハロルド(加藤)が迷い込み、彼もまた孤児だったことから3人に疑似家族のような日々が訪れる。
ハロルドはかつて自分がされたことを返すかのように、若い二人にさまざまな事を教えていく。フィリップの中でトリートの存在は少しずつ薄れていき、やがてトリートは孤独感にさいなまれてしまう。
孤児(オーファン)との共生によって再生する孤児たち(オーファンズ)の物語の向かう先とは・・・。
『オーファンズ』東京公演は、10月18日(水)から10月22日(日)まで草月ホールにて上演。