東京・世田谷パブリックシアター開場20周年記念公演『子午線の祀り』が、2017年7月1日(土)より上演される。「平家物語」を題材にした本作は、源平合戦に生きた人々を、俯瞰した「天」の視点から語る物語。形勢の傾きつつある平家を指揮する知盛と、それを追う源義経、そして二人を取り巻く人々の葛藤が描かれる。
これで3度目となる平知盛役の野村萬斎は、初めて本作の演出を手掛ける。「人間存在を問う壮大な話」と語る野村は「登場人物たちの魅力的な内面性と、すべての人間の運命を包み込む宇宙の壮大なスケール・・・ミクロとマクロを舞台上に描き出したいと思っています。ぜひご期待ください」とコメントを寄せた。
知盛と敵対する源義経役は、小劇場からミュージカルなど多方面で活躍中の成河が務めることとなり、今まで狂言師や歌舞伎俳優が演じてきた義経役どう表現するのか、注目が集まる。
知盛の兄、宗盛役には前進座歌舞伎の河原﨑國太郎、義経を監視する梶原景時役を、舞台だけでなくドラマや声優まで幅広くこなす文学座所属の今井朋彦が演じる。また、知盛をそそのかし世界征服を夢見る地方豪族の阿波民部重能には数々の映画賞を受賞してきた村田雄浩、和平のために知盛に京へ遣わされる影身の内侍役を、野村たっての希望で若村麻由美が務めることとなった。
各ジャンルから集まった出演者と新たな演出で描かれる『子午線の祀り』は、7月1日(土)から7月23日(日)まで、東京・世田谷パブリックシアターで上演される。チケットは5月14日(日)より一般販売開始。