関ジャニ∞横山裕「初めてづくしの挑戦です」妄想歌謡劇『上を下へのジレッタ』製作発表

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2017年5月から6月にかけて、妄想歌謡劇『上を下へのジレッタ』が東京と大阪にて上演される。本作は、1968年から雑誌「漫画サンデー」(実業之日本社)に連載されていた手塚治虫の“知る人ぞ知る異色漫画”の初舞台化作品。その製作発表が4月10日(月)に東京都内にて行われ、主演の横山裕(関ジャニ∞)をはじめ、中川翔子、浜野謙太、本仮屋ユイカ、小林タカ鹿、玉置孝匡、馬場徹、竹中直人、そして脚本・演出を務める倉持裕が登壇した。

原作となる漫画では、手塚独自の「ジレッタ」という表現で、当時は存在し得なかったバーチャル・リアリティの世界を描き、人間の欲望を描き出していく。今回倉持は、この「ジレッタ」の世界を具現化するため、歌とダンスを取り入れた“妄想歌謡劇”として打ち出した。

『上を下へのジレッタ』_倉持.jpg

まず、倉持は「僕がこの作品を読んだのは、10歳くらいの時。“ジレッタ”と呼ばれるナンセンスな妄想世界もさることながら、強く印象に残ったのは、何より主人公である門前市郎のかっこよさでした。30年ほど経った今でも、同じように魅力を感じます」と思い入れたっぷりに「(漫画の主人公)門前の勢い、原作の勢いを損なわず、漫画のページをめくるようなスピード感あふれる芝居にしたいと思います」と意気込んだ。

倉持が惚れ込んだ自称天才TVディレクターの主人公・門前市郎役を演じる横山は「僕自身、初めてづくしの挑戦です。こんなに歌のある演劇も初めてですし。ボイトレもさせていただきました。関ジャニ∞ではあんまりそういうこと、やってこんかったから・・・(笑)」と苦笑いする一方で「稽古場ではすごい化学反応が起きています。毎日が刺激的。楽しみにしていてください」と自信を見せた。

『上を下へのジレッタ』_中川.jpg

空腹になると絶世の美女に変身する小百合チエ役の中川は「私にとって、漫画原作の作品を演じるということは念願でした!」と喜びを大爆発させ、変身シーンについては「今、試しているんですけど(変身前は)周りが笑ってしまうぐらいブサイクです・・・(笑)。舞台だからこそ成立する、アナログと技術のミックスをお見せできればと」と明かした。

『上を下へのジレッタ』_浜野.jpg

芽の出ない漫画家・山辺音彦役を演じる浜野謙太は、直人と倉持の会Vol.1『夜更かしの女たち』以来となる舞台出演。同い年の横山とは、初共演ながらすでにすっかり馴染んでいるそうで、浜野が「横山くんは、低音がすごくいいんですよ」と褒め讃えると、横山が「それは言われたことなかったわ~」と照れるなど、仲の良さを感じさせた。

『上を下へのジレッタ』_本仮屋.jpg

門前の元妻・間リエ役を演じる本仮屋は「初めて舞台の上で歌います。最初は戸惑いもあったんですけど、昨日あたりから自分の芯になりそうなものを見つけたので、それを会得しながら演じていきたいなと思います。稽古、本当に楽しいです」と笑顔。

『上を下へのジレッタ』_小林&玉置.jpg

倉持の主宰する劇団ペンギンプルペイルパイルズ所属の小林と玉置は、それぞれ複数の役を演じるという。「いろんな役をやらせていただくことを、楽しもうと思っています。アンサンブルもすごく士気が高いです」(小林)、「10役ぐらいやるんですけど、まだ全部把握しきれてないんです(笑)。歌と踊りのある舞台をやる機会がそんなにあるわけではないので、楽しんで作っていけたら」とそれぞれ語った。

『上を下へのジレッタ』_馬場.jpg

また、ストレートプレイからミュージカルまで幅広く活躍する馬場は、アメリカの世界的ミュージカル俳優ジミー・アンドリュウス役を演じる。「ミュージカル俳優役ということなので、歌わせていただく曲もたくさんあり、難しいですがそれを伝えることができたら、さらにおもしろい作品になるんじゃないかな」と語りつつ「実は公演中に誕生日がありまして・・・(馬場は6月17日生まれ)。お祝いしていただけるように、今のうちに宣伝しておきます(笑)」とアピール。

『上を下へのジレッタ』_竹中.jpg

そして、ジレッタのスポンサーとなる日本天然肥料株式会社社長・有木足役の竹中は「僕は、倉持さんの大ファン。5年連続で、毎年倉持さんと芝居ができているっていうのが、俺の自慢なんだよね~!」とハイテンション。「でも稽古は大変だよ、若い人がいっぱいなんでね。とても勉強になるよ!でも、踊りのシーンは少ないといいなぁ~(笑)」と竹中節をうならせ、共演者を爆笑させていた。

野心家の役ということで、身近にいる野心家は?と問われた横山は「うち(関ジャニ∞)のメンバーの村上信五ですかね。お金好きですからね~(笑)」と引き合いに出しつつ「参考にはしていない」とバッサリ。また、日頃している妄想について聞かれると「デビュー当時『ドームでライブをやりたい』という妄想をメンバーとも話してたんですけど、それが具現化して。言霊ってあるんやな、妄想も大事なんやな、と思いましたね」と、明かしてくれた。

最後に横山は、改めて「“妄想歌謡劇”というのは、すごくいいタイトルだなと。皆さんを、観たことのないような世界に、まさにジレッタの世界に連れていきたいと思います!」とメッセージを送り、会見を締めくくった。

妄想歌謡劇『上を下へのジレッタ』は、5月7日(日)から6月4日(日)まで東京・Bunkamuraシアターコクーンにて、6月10日(土)から6月19日(月)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演される。なお、4月16日(日)10:00よりチケットぴあにて立ち見前売り券の販売が決定。詳細は、公式HPにてご確認を。

※手塚治虫の「塚」は点のある旧字が正しい表記。

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部)

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