舞台版「ドラえもん のび太とアニマル惑星(プラネット)」開幕!鴻上尚史「幸せになって帰ってもらえる作品」

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2017年3月26日(日)より東京・サンシャイン劇場にて舞台版「ドラえもん のび太とアニマル惑星(プラネット)」が開幕した。約9年ぶりの再演となる本作の演出を担当するのは、前回と同じく鴻上尚史。音楽は森雪之丞が手掛ける。その初日前に、フォトコールと囲み会見が行われ、脚本・演出の鴻上のほか、小越勇輝、樋口日奈(乃木坂46)、皇希、陳内将、佃井皆美が登壇した。

舞台版「ドラえもん のび太とアニマル惑星(プラネット)」舞台写真_2

原作は「大長編ドラえもん のび太とアニマル惑星(プラネット)」(1989年、月刊コロコロコミック掲載)。ドラえもん大長編シリーズの中でも、環境問題をクローズアップするメッセージ性の強いストーリーとなっており、動物に変身する登場人物など、演劇としても身体的なおもしろさを追求できるエンターテインメント性も秘めている。

舞台版「ドラえもん のび太とアニマル惑星(プラネット)」舞台写真_3

フォトコールでは、第1幕より2シーンを公開。1シーン目では、TVアニメのテーマ曲でもある「夢をかなえてドラえもん」に合わせたドラえもんたちと動物たちのダンスと、のび太たちの日常シーンが披露された。2シーン目では「これで安心!探検セット」の曲に合わせて、アニマル惑星を探検するためのひみつ道具が紹介されるなど、短い時間ながらもドラえもんワールドを堪能できるフォトコールとなった。

舞台版「ドラえもん のび太とアニマル惑星(プラネット)」舞台写真_4

囲み取材では、約9年ぶりの再演となることについて、鴻上が「若々しいキャストで、再演できることが嬉しい」と喜びをあらわに。そして、「稽古というと集中していくものですけど、この芝居だけはどこかゆるくて、おおらかなんですよ。それは、藤子・F・不二雄先生の作家としてのおおらかさだと思うんですよね。観に来てくれた人たちに幸せになって帰ってもらえる作品になるんじゃないかと思います」と、舞台版の魅力について語った。

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本作には、TVアニメから飛び出してきたようなドラえもんと出演者たちなど、ドラえもんワールドの楽しさが存分に詰まっている。のび太役の小越は「劇場に入って衣裳を着て、メイクをし、照明や音響、いろいろなものに助けられて、さらにキャラクターや作品が濃くなっているなと感じました。それをどのように受け入れてもらえるか、ドキドキワクワクしています」と初日を迎える心境を明かした。

舞台版「ドラえもん のび太とアニマル惑星(プラネット)」舞台写真_7

スネ夫役の陳内は、特徴的な髪型を正面、横、後ろと披露しながら「ヘアメイクさんに素晴らしい髪型を作ってもらいました。お客様も見た目からすんなりと“スネ夫ワールド”・・・いや、“ドラえもんワールド”に入ってくださると思います(笑)」とアピールし、会場の笑いを誘った。

舞台版「ドラえもん のび太とアニマル惑星(プラネット)」舞台写真_6

舞台版「ドラえもん のび太とアニマル惑星(プラネット)」舞台写真_12

しずかちゃん役の樋口は「アニメで観て夢を抱いた道具を、舞台でどのように表現しているのか、注目して欲しいです。タケコプターとかを使って皆が飛んでいるシーンもすごく好き。夢がいっぱいつまったシーンがたくさんあるので、ぜひ観て欲しいです」と見どころとして挙げた。

舞台版「ドラえもん のび太とアニマル惑星(プラネット)」舞台写真_8

動物が人間の言葉を話すアニマル惑星には様々な動物たちが登場する。その中でも、のび太たちと友情を育むイヌの少年・チッポ役の佃井は「この格好をしたら、チッポのパパ役の嶋村太一さんから『本当に息子にしか思えないね』と言っていただけたので、すごく嬉しいです。アニマル惑星にはたくさんの動物たちが出てくるので、その見た目だけでも楽しんでいただけると思います」と動物たちの造形を絶賛。

舞台版「ドラえもん のび太とアニマル惑星(プラネット)」舞台写真_9

そのチッポとの関係について、ジャイアン役の皇希は「チッポは、のび太のことを“のび太くん”と最初は呼ぶんですけど、あるシーンから“のび太さん”と呼び方が変わるんです。そこに本作の作品としての深さとか、キャラクターの成長をすごく感じました」と語っていた。

舞台版「ドラえもん のび太とアニマル惑星(プラネット)」舞台写真_10

誰もが夢見た「もしも、ドラえもんがいたら・・・」という世界が、舞台上で描かれる本作。大人も子供楽しめるエンターテインメント作品だ。

舞台版「ドラえもん のび太とアニマル惑星(プラネット)」は、3月26日(日)から4月2日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて上演。その後、福岡、愛知、宮城、大阪を巡演。日程は以下のとおり。

【東京公演】3月26日(日)~4月2日(日) サンシャイン劇場
【福岡公演】4月7日(金)~4月9日(日) キャナルシティ劇場
【愛知公演】4月14日(金)~4月16日(日) 刈谷市総合文化センター 大ホール
【宮城公演】4月21日(金)~4月23日(日) 多賀城市民会館
【大阪公演】4月29日(土)・4月30日(日) 森ノ宮ピロティホール

(取材・文・撮影/櫻井宏充)

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この記事を書いた人

演劇、海外ドラマ、映画、音楽などをマルチに扱うエンタメライター。エンタステージ立ち上げからライターとして参加し、小劇場から大劇場のストレートプレイにミュージカル、2.5次元、海外戯曲など幅広いジャンルにおいて演劇作品の魅力を日々お伝えしています!

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