滝川英治が挑むナイスコンプレックス珠玉のラブストーリー!『キスより素敵な手を繋ごう』開幕

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主宰のキムラ真により2007年に旗揚げされ、今年で10周年を迎えるナイスコンプレックス。その10周年公演の第1弾となる『キスより素敵な手を繋ごう』が、2017年2月22日(水)に東京・あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)にて開幕した。主演を務める滝川英治に話を聞くことができた。

『キスより素敵な手を繋ごう』公開ゲネプロ_2

(記事内下部に一部ストーリーと舞台全景の写真を含んでいます)

ナイスコンプレックス初出演となる滝川は、本作について「2月という寒い時期ですが、心温まる、ほっこりとできる作品です。この作品に携わって、とても心が清らかになった感じがしました」と印象を語る。「こんなにストレートなラブストーリーは久しぶり。僕も、初めて恋をした頃のことを思い出したりしながら、この1ヶ月間、とにかくストレートにお芝居にぶつかってきましたね」と稽古を振り返った。

本作のストーリーには大きな仕掛けがあり「2度3度観ていただけたら、その度に新たな発見をしてもらえるのでは」と言う。その上で「僕自身も、これまでいろいろな作品をやってきましたが、新しい意外な一面をお見せできると思います」と、ストーリーだけでなく自身の役柄についても、新鮮さを感じている様子。

最後に滝川は、改めて「ナイスコンプレックスさんの代表作であり、(作・演出の)キムラさんも大事にされている作品なので、プレッシャーもありますが、ここまで楽しんで、皆で心一つに、手を繋いでやってきました。若い方たちはもちろん、幅広い世代の方に観ていただきたいなと思います」とメッセージをくれた。

『キスより素敵な手を繋ごう』公開ゲネプロ_3

本作は、2010年に『追憶と記憶』という囚人たちの脱獄劇と共に2本立てで上演。2011年には『メロウ』を加えた3本立てで再演されている。これまで、実在の事件やモチーフをもとに、ある状況に置かれた人間の心の葛藤をそのまま展示するように描く「行動展示演劇」を作り上げてきたキムラだが、ラブストーリーはこの1本だけ。

物語の主人公・倉持裕樹(滝川)は、極度のストレスにより一日しか記憶を保つことができない記憶障害を抱える刑事。彼は、眠って目が覚めると記憶が過去の日に戻っていて、毎朝妻に一目惚れをする。365日、欠かさず繰り返し続けられる告白。

『キスより素敵な手を繋ごう』公開ゲネプロ_4

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倉持が暮らしているのは、とある下宿。そこには、下宿を切り盛りするおばちゃん(西丸優子)、下宿の娘(八坂沙織)をはじめ、作家と画家の姉妹(阿澄佳奈、富田麻帆)、引きこもりの青年(萩原悠)、金髪のバンドマン(影山達也)、劇団主宰(梅田悠)など個性豊かな人たちが暮らしている。彼らは“日常”を守るために、大きな秘密を抱えながらも倉持を見守り続けている。もどかしい想いを内に秘めながら・・・。

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明日のために今日があって、今日があるから明日がある。生きていく上で当たり前のことが、当たり前でなくなってしまった時、人は一体どうするだろうか。大切な人のために、「愛」が「愛」を繋ぐ珠玉のラブストーリーの結末を、ぜひ劇場で見届けてほしい。

『キスより素敵な手を繋ごう』公開ゲネプロ_9

ナイスコンプレックス N27『キスより素敵な手を繋ごう』は2月22日(水)から2月26日(日)まで東京・あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)にて上演。

『キスより素敵な手を繋ごう』公開ゲネプロ_10

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部)

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