2016年劇団☆新感線 春興行 いのうえ歌舞伎《黒》BLACK『乱鶯(みだれうぐいす)』が、《ゲキ×シネ》の最新作として、2017年4月より上映がスタートする。《ゲキ×シネ》とは、舞台を20台近くのカメラで撮影し、映画と同じ工程を経て製作される「演劇」と「映画」のハイブリッド・エンターテインメント。これまでに劇団☆新感線による14作品が製作されている。
『乱鶯』は、36年目を迎えた劇団☆新感線が初めて挑んだ本格派時代劇。脚本に倉持裕を迎え、古田新太を主演に、立ち回りあり、サスペンス色もあり、ちょっぴり大人の恋模様もありと、江戸時代を舞台とした人情味溢れる人間ドラマとして描いた。
【あらすじ】
鶯の十三郎(古⽥新太)は盗賊の頭ながら、⼈を殺めず、盗られて困る者からは決して盗まないことで、その名を知られていた。しかし悪事を企む北町奉⾏所の与力、黒部源四郎(大谷亮介)の差し金もあり、子分に裏切られて⼀味は皆殺しの目に遭ってしまう。十三郎自身も瀕死の傷を負うが、その命を救ったのが幕府⽬付の小橋貞右衛⾨(山本亨)、居酒屋鶴田屋を営む勘助(粟根まこと)と加代(稲森いずみ)の夫婦だった。
それから7年。勘助を病で亡くした後、一人になったお加代を助けて十三郎は板前の源三郎と名乗り鶴⽥屋を繁盛させていた。そこに現れたのが⽕縄の砂吉(橋本じゅん)という盗賊を追っているという御先手組組頭の⼩橋勝之助(大東駿介)。
勝之助が⾃分の命の恩人・貞右衛門の息子であることを知った十三郎は、彼に手柄を立てさせようと、砂吉が大店で押し込み強盗を企てている情報を掴み、男まさりの女将のお幸(高田聖子)や女中のおりつ(清⽔くるみ)が働く大店の呉服屋・丹下屋に自ら潜入することを思いつく・・・。
いのうえ歌舞伎《黒》BLACK『乱鶯』は、4月より東京・東劇、大阪・梅田ブルク7ほか、全国にて順次上映スタート。上映劇場やスケジュールなどの詳細は《ゲキ×シネ》公式サイトにて、随時情報が更新されるとのこと。
(C)2016年『乱鶯』/ヴィレッヂ・劇団☆新感線