2015年2月に市川海老蔵、中村獅童出演の『地球投五郎宇宙荒事』で始まった「六本木歌舞伎」。その第2弾の演目が『座頭市(仮)』に決定した。演出は、前作に引き続き映画監督の三池崇史が務め、脚本はリリー・フランキーが手掛ける。『座頭市』は、勝新太郎で映画化されて以来26作が公開されているシリーズ。
三池は、舞台として2007年に一度『座頭市』(哀川翔主演)を演出している。それを踏まえ、海老蔵と三池が第2弾についての話を進める中で『座頭市』が候補に挙がり、「海老蔵の代名詞とも言える“眼力”を封印したらおもしろい!」という意見も加って演目が決定。また、出演者には、海老蔵の他、三池の熱望により寺島しのぶが決定した。海老蔵と寺島の共演は、平成7年の新派特別公演以来22年ぶり。
上演決定にあたり、海老蔵、寺島、三池、リリー・フランキーからコメントが届いている。
◆市川海老蔵(出演)
三池監督とは映画で以前からご一緒させていただいておりますが、二年前の六本木歌舞伎で初めて歌舞伎公演の演出もしていただき、私自身、新鮮な気持ちで取り組ませていただきました。
今回テーマの『座頭市』は、勘三郎さんが勝新太郎さんと座頭市についてお話されたことを教えてくださり、その印象が強烈だったので、いつか自分もしてみたいと思っていました。そして、今回初めてご一緒させていただきますが、脚本はリリー・フランキーさん。どのような変化球がくるのか楽しみです。こちらも準備をしておかないと、と思っています。
そして何と言っても、幼馴染みのしのぶさんが六本木歌舞伎に参加してくださり、共演出来る喜びがとても大きいです。私も精一杯勤めさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
◆寺島しのぶ(出演)
リリーさんが書いて、三池さんが作り、海老蔵さんと久しぶりにお芝出来ることを楽しみにしております。リリーさんにはリリータイムがあって、いつ台本が出来上がってくるのかスリルに溢れていますが、当て書きをしてくださるとのことなので楽しみです。皆でいろんな知恵を振り絞って、最高のエンターテインメントにしたいと思います。
◆リリー・フランキー(脚本)
市川海老蔵の座頭市。演出、三池崇史。六本木歌舞伎。そして、寺島しのぶ。こんな傾きまくった歌舞伎がおもしろくないはずがない。まだ、脚本を書いていない私が思うのだから、間違いない。
◆三池崇史(演出)
歌舞伎の超人たちと六本木で暴れることになろうとは・・・。しかも『座頭市』。心して臨みます。楽しみにお待ちください。
六本木歌舞伎 『座頭市(仮)』は、2017年2月4日(土)から2月20日(月)まで東京・EX THEATER ROPPONGIにて上演される。
寺島しのぶ写真 (C)yoshihito sasaguchi
リリー・フランキー (C)HIROSHI NOMURA