イギリスの劇作家アンソニー・シェーファーの『スルース~探偵~』が、2016年11月25日(金)から12月28日(水)まで東京・新国立劇場 小劇場にて上演される。本作は1970年に書かれたサスペンスで、1971年にトニー賞演劇作品賞を受賞。1972年と2007年に2度映画化されている。日本では、1973年に劇団四季によって初演され、その後も繰り返し上演されてきた。
演出は、映画監督としても活躍する深作健太が手掛ける。
登場人物は、ミステリー作家のアンドリュー・ワイクと、その妻の浮気相手である若い男のマイロ・ティンドルの二人。ワイク役は西岡徳馬が演じる。対するティンドル役は、新納慎也とTEAM NACSの音尾琢真がWキャストで務める。新納の出演回を「探偵バージョン」、音尾の出演回を「スルースバージョン」とし、3人の俳優が2バージョンで傑作戯曲に挑む。
【あらすじ】
マイロ・ティンドルはある日、著名なミステリー作家のアンドリュー・ワイクから呼び出しを受ける。実はマイロは、アンドリューの妻とひそかに付き合っていたのだ。不倫の追及を受けるものと思っていたマイロだったが、アンドリューは「浪費家の妻にはほとほと困り果てていた」「私にも素敵な愛人がいる」と切り出し、自宅の金庫に保管している宝石を、泥棒に扮して盗んで欲しいと言い出した。宝石には盗難保険がかかっているため、双方に利益があるのだと言う。あまりにも虫の良い話だったが、金銭的に厳しいマイロはアンドリューの筋書きどおりに、珍妙な手順で宝石を盗み始めるが・・・。
パルコ・プロデュース公演『スルース~探偵~』は、11月25日(金)から12月28日(水)まで東京・新国立劇場 小劇場にて上演される。
※西岡徳馬の「徳」は旧漢字が正式表記