劇場をまるごと街に!山本耕史主演『マハゴニー市の興亡』舞台上にも参加型「市民席」

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2016年4月にKAAT 神奈川芸術劇場の芸術監督に正式就任した白井晃。その白井が演出を手がける『マハゴニー市の興亡』が9月6日(火)より上演される。『三文オペラ』で知られるドイツの劇作家ベルトルト・ブレヒトと作曲家クルト・ヴァイルのコンビが生んだ本作は、欲望だけが支配する街“マハゴニー”の隆盛と衰退を描く物語。

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ブレヒトらしい毒に包まれたこの作品は、1933年にナチスが上演を禁止し、1960、1970年代に再注目されたが、日本ではこれまで上演例がほとんどない。白井とともにこの問題作に挑むのは、山本耕史、マルシア、中尾ミエ、上條恒彦、古谷一行など、重厚で個性豊かな顔ぶれ。

また今回、舞台上には「マハゴニー市民席」という客席が設けられる。テント芝居を体感し、360度を客席に囲まれる青山円形劇場で俳優として育った経験から、“演じ手がいて、それを見る人間がいれば演劇は成立する”という考えを持つ白井。それが「舞台と客席との境目をなくしたい」という願いにつながり、観客も市民として演劇に参加するという大胆なプランが生まれた。ひとつの街と化す劇場の中で、「市民」たちは否応なく物語に巻き込まれ、演出プランによっては重要な使命を帯びる可能性もあるという。

『マハゴニー市の興亡』は、2016年9月6日(火)から9月22日(木・祝)までKAAT 神奈川芸術劇場<ホール>にて上演される。チケットは、6月18日(土)より一般発売開始。

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