「美しさは世界を変える」Kawaiiの原点“中原淳一”に中山優馬が挑む『それいゆ』制作発表

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第二次世界大戦の最中、雑誌「少女の友」の挿絵で少女たちに夢と希望を贈り続けた画家の中原淳一。日本独自の美的感覚をモダンなイラストレーションに昇華させた作品の数々は終戦後も「それいゆ」や「ひまわり」の出版により焼け跡の復興に生きる女性たちに光を与え、現在も不動の人気を確立している。そんな、天才画家・中原淳一の人生を、『ガリレオ』(フジテレビ)など人気テレビドラマの脚本家・古家和尚が舞台『それいゆ』として書き下ろす。主演に中山優馬を迎え、2016年5月26日(火)より大阪と東京で上演される。

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本作の制作発表会が5月4日(月)都内で行われ、中山優馬、金井勇太、施鐘泰(JONTE)、辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)、桜井日奈子、佐戸井けん太、脚本・古家和尚、演出・木村敦が登壇した。

『それいゆ』制作発表_2

“美しく生きる”をテーマに中原淳一をモチーフにしたオリジナルストーリー。制作発表会では、まず脚本の古家がマイクを握り、中原に興味を持ったきっかけとして「現在86才の女性が、17才の頃に購入した中原が挿絵を手がけた雑誌を70年間宝物にしていた、という新聞記事に心惹かれて興味を持ちました」と語り、「自由になんでも手に入れられて、なんでも自分たちで選べる今という時代こそ、“美しく生きる”とは何か?ということを常に問いかけていかなくてはいけないのだと思います」と胸中を告白。

続いて、『幽かな彼女』(関西テレビ)など様々なヒットドラマの監督でもあり、今回演出を担当する木村は、「美しさは世界を変える。それは国家ではなく、個人の生活テリトリーの世界だと思っています。見ていただく皆様の心に、響くものがあるはず」と本作への自信を見せた。

その後、キャンバスをモチーフにした真っ白な衣装に装った出演陣にマイクが移るとそれぞれ本作にかける意気込みを報道陣にスピーチ。

◆中山優馬/中原淳一役
『それいゆ』は“美しく生きる”ということが作品のテーマとなっています。そのため、必ずや自分を見つめ直すきっかけになったり、美しさを今一度考える舞台になるでしょう。また・・・・、見てのとおり、美しい人しか出演していません(笑)。そういうところも楽しみにしていただけたらと思っています。よろしくお願いします!

『それいゆ』制作発表_3

◆金井勇太/五味喜助役
僕は第二次世界大戦を跨いでたくましく生きてきた中原淳一さんとは違うベクトルで美しさにアプローチしていく人間を演じさせていただきます。僕もしっかりと独自の信念を貫いて、この作品にアプローチしていきたいと思います。楽しみにしていてください。

◆施鐘泰(JONTE)/天沢英次役
中原淳一さんの一番の理解者で、歌手になる夢を持つ青年を演じさせていただきます。中原淳一イズムに習って、彼を最後までしっかりサポートしていきたいと思います。

◆辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)/桜木高志 役
僕は普段グループとして、様々な舞台に出演させていただいているのですが、こうして個人で舞台に出演させていたくのは初めてで、新しい挑戦に期待で胸を膨らませています。僕が演じる桜木高志は中原淳一という天才に振り回される役で、中原とは違った形の人間らしさを表現していけたらと思っております。

『それいゆ』制作発表_4

◆桜井日奈子/大河内舞子役
私は、大河内舞子という役をやらせていただきます。舞台『それいゆ』で女優デビューをさせていただきます。共演者の先輩方を見習って精一杯頑張っていこうと思いますので、よろしくお願いします。

◆佐戸井けん太/山崎幹夫役
私の家には大正11年生まれのおばあちゃんがいるのですが、本作のチラシを見せたら、少女のように目を輝かせるんですよ。その顔を見て、中原淳一が当時の少女にとってどんな存在だか分かりました。あの時の感慨を肝に銘じて、当時の少女たちが感じたトキメキと同じものをお客様に見せられたらと思っております。皆の若いパワーをいただきながらぜひ、頑張りたいと思っております。

報道陣から、実際の人物を演じることについて聞かれると、中山は「実在する方を演じさせていただくのは初めてで、難しい」と前置きした上で、「決してモノマネをするわけではない。舞台の上での“中原淳一”を提示できるようにしたいです」と役作りへの真摯な姿勢を覗かせる。

また、中原淳一の“天才故の狂気”をどのように表現していくかについては、演出家の木村が「手に届かない理想に乾き続けられるかということが中原淳一の狂気であり、(中山)優馬の潔癖さと頑なさ、いわば“脆いところ”を出していきたい」と、明かしていた。

舞台『それいゆ』は2016年5月26日(木)から5月29日(日)まで大阪 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて、6月1日(水)より6月5日(日)まで東京・Zepp ブルーシアター六本木にて上演される。

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