『オペラ座の怪人』『キャッツ』などを生み出した作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーの原点と言える初期作品、ミュージカル『ヨセフと不思議なテクニカラー・ドリームコート』が、2016年7月13日(水)から24日(日)まで、渋谷・東急シアターオーブにて上演されることとなった。そしてさらに、本作の応援サポーターにミュージカル俳優の石丸幹二が就任し、都内でイベントが行われた。
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本作は、のちに『ジーザス・クライスト・スーパースター』や『エビータ』を作り上げることになるゴールデンコンビ、ロイド=ウェバーとティム・ライス(作詞家)が初めてタッグを組んだ作品で、旧約聖書で有名なヨセフの物語をベースにした「夢と希望」のミュージカル。1973年にウェストエンドで上演されて以来、トニー賞7部門、ローレンス・オリヴィエ賞6部門ノミネート、セットデザイン賞受賞など、輝かしい賞賛を浴びている息の長い作品だ。
今回の公演は、ロイド=ウェバーの楽曲の特長である親しみやすさパワーはそのままに、今ブロードウェイで大活躍の振付家アンディ・ブランケンビューラー(本年度トニー賞有力候補『ハミルトン』の振付を担当)による新演出・振付バージョンで上演される。ブランケンビューラーは、今年8月にブロードウェイにて再演予定の『キャッツ』でも再振付を任されており、近年ロイド=ウェバーから絶対的信頼を寄せられている。
そして応援サポーターに就任した石丸は、『オペラ座の怪人』でのデビュー以来、ロイド=ウェバーの数々の作品に出演。“ロイド=ウェバーは自分の俳優人生を左右した作曲家の一人”と語るほど深い縁を持つ石丸が、本作の魅力を語ってくれた。
以下、石丸幹二によるコメント
私がミュージカルと出会ったのは、アンドリュー・ロイド=ウェバーの『オペラ座の怪人』でした。これが25年前のデビュー作、ラウル子爵役でした。その後も『アスペクツオブラヴ』『キャッツ』と出演し、ロイド=ウェバーの曲には非常に馴染みがあります。彼の楽曲は、音域が広く、歌い手泣かせですが、それゆえ聴く人には聴きごたえがあります。劇場を後にする際に、自然と口ずさんでしまう耳に残る曲ばかりです。
1991年ロンドンで初めてこの『ヨセフと不思議なテクニカラー・ドリームコート」を観たのですが、音楽の素晴らしさのみならず、物語りも老若男女が楽しめるもの。また、視覚的にも素敵で、美術も凄く、トータルで“本物を見たな”という気持ちでした。
本作は全編歌でつづるミュージカルです。曲調はロック、ロカビリー、カリプソなど色とりどりで、まるでロイド=ウェバー音楽の百科事典のような作品。いってみれば、“ロイド=ウェバーの原型”ともいえるミュージカルです。
さらに今年トニー賞の有力候補といわれてる気鋭ブランケンビューラーの振付と演出ですから、ブロードウェイ最先端の演出とダンスを日本で楽しめる、めったにないチャンスです。また、巨匠であるロイド=ウェバーとの世代を超えたコラボレーションも楽しみです。衣裳もとてもカラフルで、ファッションを観るのも楽しいです。この作品は、拍手や歓声で自由に反応できる、楽しんだもの勝ちの参加型ミュージカル。席から思わず立上がりたくなる場面もいっぱいのショーになるのではと期待しています。わたしも初日に駆けつけたいと思います!
ミュージカル『ヨセフと不思議なテクニカラー・ドリームコート』は、2016年7月13日(水)から24日(日)まで、渋谷・東急シアターオーブにて上演。
(C)田中克佳