30年に渡って上演され、愛され続けている名作ミュージカル『アニー』が、2016年4月23日(土)に開幕した。2016年版は、9000人を超えるオーディション参加者の中から選ばれた河内桃子と池田葵がアニー役を務める。初日前日には、4月22日(金)に河内桃子が登壇するスマイル組の公開ゲネプロと囲み取材が行われ、河内、池田のほか、ウォーバックス役の三田村邦彦、ハニガン役の遼河はるひ、グレース役の木村花代、ルースター役の大口兼悟、リリー役の野呂佳代が登壇した。
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本作は、1930年代はじめの大不況さなかのニューヨークを舞台に、孤児のアニーが逆境の中でも前向きに希望を持って、明るく元気に生きていく姿を描いた作品。1976年にアメリカで初演されると、翌年にはブロードウェイで上演。トニー賞7部門を受賞した。日本では、1986年以降、毎年、東京と日本各地で上演を続け、これまで約163万人の観客を集めている。ゲネプロでは、伸びやかな声で代表曲『トゥモロー』ら名曲の数々を歌い上げた河内。明るく元気でつねに前向きなアニーそのものの演技で客席を感動させた。
新しい二人のアニーを、共演者陣も大絶賛。木村は「二人の一瞬たりとも集中力を切らさない、真っすぐなお芝居が大好きです」、三田村は「二人に限らず、孤児の子たちも、声はできあがってますし、アニーに関しては感情移入もすごい。舞台では、逆にならないといけないのに、僕が(感動で)泣いてますね」と褒め称えた。
また、大口は、「Wキャストの2チームが全く違うものになってて、本当に同じことをしているのかと思います」と、それぞれのアニーが個性を発揮して舞台を作り上げていることを明かした。
河内は「お稽古でやったことを120%出し切りたいと思います」、池田は「お稽古でやってきたことをそのまま出して思いっきり頑張りたいと思います」と意気込む。そして、河内は「観にきてくれた人をみんな元気にできるよう、精一杯頑張ります」、池田は「とてもキレイな曲がたくさんあるのが見どころです。素晴らしい方(が出演している)なので、ぜひ観にきてください」とアピール。
約6年ぶりにミュージカルの舞台に立つ遼河は「今日幕が開いたとき、この感覚、すごい久しぶりと思いました。緊張が半分、気持ちよさが半分(な気持ち)」と笑顔で話すと、「パワフルで力がいる役なので、一日一日、子どもたちのパワーに負けないように思う存分出し切りたいと思っています」と本番へ思いを強めた。
そして、今回が本作初出演となる野呂は「衣装をつけたら、だんだん気持ちがついてきましたので楽しいです」と語り、昨年に続き出演する木村は「アニー役の子たちの演技力に魅せられております。私も子どもたちに負けないように頑張りたいと思います」とコメント。
16年目を迎えるジョエル・ビショッフの演出は、今回が最後の公演となる。三田村は「テンポが速くて、暗転がほとんどない状態で、次から次へと見せ場を作っていくので、やっていても時間があっという間とに過ぎてしまうんです」と賞賛の声を送り、「最後ですので、ぜひご覧になっていただきたいと思います」と作品への熱い想いを語った。
ミュージカル『アニー』は、2016年4月23日(土)から5月9日(月)まで、東京・新国立劇場 中劇場にて上演。その後、福井、大阪、福岡にてツアーを予定している。日程は、以下のとおり。
8月6日(土)・8月7日(日) 福井 フェニックス・プラザ 大ホール
8月10日(水)~8月16日(火) 大阪 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
8月20日(土)・8月21日(日) 福岡 福岡市民会館