WBB第10回公演『懲悪バスターズ』が、2016年5月に上演される。WBBとは、ジャニーズ事務所所属の佐野瑞樹と演劇ユニット*pnish*リーダー・佐野大樹の兄弟が、これまで培ってきたお互いのノウハウを駆使してプロデュースする公演。その第10回公演の制作発表が、4月7日(木)に都内にて行われ、佐野兄弟のほか、田村亮(ロンドンブーツ1号2号)、鈴木勝吾が登壇した。
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この日は、司会として出演者でもある土屋佑壱(*pnish*)が登場し、作品の概要を説明。今回は、作・演出を弟の大樹が担当し、悪霊退治を研究している偏屈な天才科学者と人を驚かすことが苦手で落ちこぼれの悪霊が繰り広げる、ダンスありアクションありの、“サイエンス×ホラー×アクション活劇”を描くという。
作・演出の弟・大樹が、作品について「今回は、“知る”ことをテーマにしています。落ちこぼれの悪霊と偏屈な科学者が出会って、心を通わせていくハートフルコメディです」と説明すると、全員から「後ろ(のポスター)に、思いっきりサイエンス×ホラー×アクションって書いてあるけど!」とツッコミが。慌てた大樹は「ホラーって言っても、今回はかわいいホラーですから!全部詰め込んだ、テーマパークのような作品にしたいです」とフォローを入れ、会場は笑いに包まれた。
天才科学者役を演じる兄・瑞樹は「天才とは一体なんぞや?というところを考えて、『ガリレオ』を1話から見直そうかなと」とボケると、大樹から「問題ありません」とまさかのお墨付きが!
今回が初の客演出演となる田村は、自身が演じる役どころについて「落ちこぼれの悪霊ということで、地でいけるかな」と言いつつ、「僕自身も劇団をやっているんですが、自分たちだけでやっているとなあなあになってしまうと思っていたところに、ちょうど今回のお話を頂いたんです。初めての客演なので緊張しておりますが、足を引っ張らないようにしたいです。あと、演出の方は灰皿をすぐ投げると聞いているので・・・」としっかりボケもはさんでいた。
同じく悪霊役を演じる鈴木は、「僕はこれまでも、比較的“鬼”だったり“ロボット”だったり、人じゃないモノを演じることがすごく多かったので、とうとう悪霊まできたかと(笑)。ファニーに演じられたらおもしろいなと思っています」と役どころを楽しみにしている様子。
また、今回振付をOH-SE(電撃チョモランマ隊)が手がけるということで、大樹が「悪霊の超常現象にダンスを取り入れて観せられたらいいなと思っています」と構想を明かすと、「最初に話をもらった時は、それ聞いてなかった・・・」と少々不安そうに呟く田村。また、ジャニーズ事務所所属ながらしばらく踊っていなかったという瑞樹も、「何十年ぶりかになりますけど踊りますよ!この公演にはすべてをかけていますので。死ぬ気で練習します(笑)!」と意気込みを露にしていた。
報道陣から、佐野兄弟がお互いをどう思っているかという質問が飛ぶと、大樹は「兄であり、この世界の先輩というのが大きくて。ものづくりに対してのシビアさやこだわりをすごく感じています。そこを負けないようにがんばりたい」と評し、瑞樹は「いいところは、まっすぐなところ。それから、これは兄弟ならではだと思いますけど、面と向かってお互いの悪いところもシビアに言い合えるので。これは兄弟であるメリットだと思います」と語った。
また、客演の田村に対して「(お笑いの方なので)台詞の間や言い方など、すごくおもしろいものを出してきてくれるんじゃないかなと」と期待を寄せる大樹に、田村が自身満々に「できますね!」と答えると、そこだけ音声マイクがオフになるトラブルが起き、早速“持ってる”ところを見せつけていた。
最後に、大樹は「目で観て楽しめて、音でも楽しめる作品を目指して、がっつりエンターテインメントをやろうと思っているのでぜひ観に来てください!」とアピールし、瑞樹は「何よりも、観に来たお客さんに満足して帰ってもらえるということが、一番大事なところ。絶対損をさせない、そういうお芝居を何が何でも作り出すので、ぜひここのプレイハウスまで足を運んでください」と呼びかけた。
WBB vol.10『懲悪バスターズ』は、2016年5月19日(木)から5月22日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウスにて、5月28日(土)・5月29日(日)に新神戸オリエンタル劇場にて上演される。チケットは、4月17日(日)10:00より一般発売開始。