松井玲奈主演で上演が決定していた、つかこうへい七回忌特別公演『新・幕末純情伝』。本作の初演は1989年。その後も、『熱海殺人事件』や『飛龍伝』と並ぶつかの代表作として愛され、幾度となく上演されてきた名作だ。今回、九代目“沖田総司”を演じる松井に続き、坂本龍馬をはじめ、全キャストが明らかとなった。
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新撰組の“沖田総司”は実は女だった・・・というユニークな着想で描かれている本作。その沖田の相手役となる坂本龍馬に選ばれたのは、石田明(NON STYLE)。TVなどでは役者のイメージがあまりないように見える石田だが、実際にはお笑い芸人の傍ら数多くの舞台に出演。近年では、『ダンガンロンパ THE STAGE~希望の学園と絶望の高校生~』(2014年)の演出まで手掛けるなど、多方面で高い評価を得ている。
誰もが予想しえなかった配役に、演出の岡村俊一は「一見、異種格闘技戦のようにも見える2人(松井、石田)、お互い役者としての意地をかけた戦いを魅せる舞台になると思う。それは大衆のための演劇とも称された“つか作品”の原点ともいえる、俳優のエネルギーのぶつかり合いを再現できるはずだ。新しい俳優との出会いが七回忌公演にふさわしいものになるだろう」とコメントを寄せている。
さらには舞台を中心に活躍中の細貝圭や、日本一の剣の使い手・早乙女友貴。2.5次元作品から本格ミュージカルまでこなす実力派・味方良介、俳優集団D-BOYSより荒井敦史、阿佐ヶ谷スパイダースの伊達暁、RUN&GUNの永田彬など、多彩なキャストが揃う。
この他の出演は、黒川恭佑、久保田創、須藤公一、大石敦士、吉成 将、高橋邦春、縄田雄哉、村井亮など。
つかこうへい七回忌を迎える2016 年。彼の熱く日本を見据える作品は、色あせることなく、役者達、そして観客の心に受け継がれていくことだろう。
つかこうへい七回忌特別公演『新・幕末純情伝』は、2016年6月23日(木)から7月3日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場にて、7月6日(水)から7月17日(日)までは東京・紀伊國屋ホールにて上演。その後、7月22日(金)から7月24日(日)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールでも上演される。