日本のHIP-HOP界を牽引するKREVAが創り出した、新しい音楽劇『最高はひとつじゃない』の最新作『最高はひとつじゃない 2016SAKURA』が2016年3月25日(金)に東京芸術劇場 プレイハウスにて開幕した。主演と音楽監督を務めるKREVAに加え、内博貴、増田有華、綿引さやか、AKLO、ブラザートム、Mummy-D(ライムスター)、小西真奈美ら豪華キャストを迎え、桜にまつわる物語を紡ぎ上げる。初日前には公開舞台稽古と囲み取材が行われ、KREVAと内が開演前の心境を語った。
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本作の見どころは、なんといっても内が初挑戦するラップだ。今回の公演のために、内とKREVAは「ウチクレバ」というユニットを結成した。内は、2月26日(金)に行われた本作の制作発表で、自身のラップについて「100点満点中3点」と自己採点していたが、この日行われた舞台稽古後の取材では「色々経て、2点・・・」とさらに辛口の採点。
これに対し、KREVAは「内くんにしかできないラップを二人でしっかり稽古したんで、芝居ともラップともその間とも言えないラップを見てもらえれば。(だから、今回のラップは)この舞台の中では限りなく100点に近い」と自信をのぞかせた。
本作では、内のほかにも、小西や綿引も初めてのラップを披露する。KREVAは「ラッパーが違うラッパーのラップをするっていうのも面白いだろうし、女優さんがチャレンジするラップも面白いし、ミュージカル女優がチャレンジするラップも面白くなっている」と説明すると、「それにプラスして、散りばめられた僕の歌詞が、皆の言葉になっているところが見どころ」と明かした。
さらに、内は「これまで色んな舞台を経験してきたんですが、この舞台は日本初じゃないかなと思います。エンターテインメントが詰まったライブとお芝居がフュージョンされたものになっていて、誰も見たことがないと思います」と作品への思いを語ると、「お客さんも(見ていて)ノリたいなと思う時があると思います。全然、ノッちゃっていいんです。立ちたかったら立っていいと思う」と本作ならではの、観劇の仕方を伝授してくれた。
本作は、桜を題材に、満開に咲くことを待ち望まれる桜と満開に咲くことの出来なかった人たちの姿を三つのオムニバスストーリーで描いている。KREVA演じる「物語全体」を積極的かつ無責任にナビゲートする「男」に連れまわされ、内演じる「青年」はいつの間にか傍観者でいられなくなる。生まれたこと、存在すること、誰かと関わること、自分であること。すべてに疑問を抱いていた「青年」は、それぞれの物語に生きる人々の苦しみや想いに触れながら、何を見いだすのかー。劇中には、KREVAの楽曲が次々に登場する。最強歌少女2や梅棒が加わったパフォーマンスも繰り広げながら、どのシーンで誰がどの曲を歌うのか注目だ。
なお3月30日(水)から4月1日(金)の公演では、「SPECIAL DAYS-ウチクレバスペシャル〜あなたのそばで咲き誇る〜」と題し、スペシャルな演出が予定されているとのこと。また、大阪公演ではLittle Glee Monsterの緊急出演も決まっている。
KREVAの音楽劇『最高はひとつじゃない 2016SAKURA』は、3月25日(金)から4月3日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウスにて、4月8日(金)から4月10日(日)あまで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。