日本を代表するHIP HOPアーティストとして活躍するKREVAによる、待望の新作音楽劇『最高はひとつじゃない 2016 SAKURA』が2016年3月25日(金)から東京芸術劇場プレイハウスで上演する。公演に先がけ2月26日(金)に制作発表が都内で行われ、KREVAのほか、内博貴、増田有華、綿引さやか、AKLO、ブラザートム、Mummy-D(ライムスター)、小西真奈美が作品への意気込みを語った。
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本作は、2011年初演、2014年に再演された音楽劇『最高はひとつじゃない』に続く新作公演。今回は桜を題材に、満開に咲くことを待ち望まれる桜と満開に咲くことの出来なかった人たちの姿を三つのオムニバスストーリーで描く。また、KREVAと内は本作のためにユニット「ウチクレバ」を結成し、この二人を軸に様々なジャンルから集められたキャストたちによる奇跡のコラボレーションが実現する。
音楽監督も務めるKREVAは、「本読みをやったときからすっごい面白かったので、絶対いい舞台になる」と自信をのぞかせる。そして、豪華な顔ぶれを前に、「多彩な皆さんの中にラッパーが3人いることは、誇らしいことと思います」と胸を張り、「ラッパー三人を前に、初めてラップをする内くんの心情たるや・・・お察しします(笑)」と話して、会場を沸かせた。
KREVAからプレッシャーをかけられる形となった内は、ラップ挑戦について「新鮮な気持ちで一杯」としながらも「事前に(KREVAと)二人で練習させていただいたのですが、100点満点中3点くらいだったんです」と苦笑い。「KREVAさんの楽曲もよく聞いていたんですが、聞くのとやるのは違うんですよ・・・!」と明かす内に、Mammy-Dが思わず「不安だな〜」とつぶやいて会場は大爆笑に。しかし、KREVAからは「セリフが入ってきて、ラップの歌詞がセリフの一部のように出てくれば問題ないと思ってます」とお墨付きをもらい、内も「お稽古の中で100点に近づければ」と意気込んだ。
前作に引き続き、出演するMammy-Dは、「僕は新しいことに挑戦するのがあんまり好きじゃないんです。KREVAに無理矢理引き込まれて、演劇もやるようになってしまった。舞台で演じることで得られる対価もわかってきつつあって、迷惑(笑)」と、毒舌で会場を盛り上げながらも、「最初の稽古の後にみんなで飲みに行って、すごく楽しかった。だから、舞台もきっといいものになる」と作品への思いをにじませ、4年ぶりの舞台出演となる小西は「KREVAさんの楽曲が大好きで、その曲を多彩な方々とご一緒できると想像したら、その熱量に興奮してきて、その興奮を観客の方に伝えられる一部を担えたらうれしい」と意気込んだ。
綿引は「本読みで起きた化学反応が半端なくて、新たな革命が起きると確信しました」とコメント。そして、増田は、「ラップは音符の中に自由に音を当てはめることができる。欲が出てきて、どこで調整するかというところで葛藤しています」とラップの難しさを語った。
ブラザートムは「いい時代になりましたね。僕らの時代は、ラッパーやダンサーは食べられない職業でした。僕らと同じ年代の人が(舞台を)観にきてくれて、KREVAのやっていること、そしてラップをこれをきっかけに観てくれたらと思います」とアピール。さらに、AKLOは「誰でも楽しめると思う。ラップのかっこよさが伝わるものになっているので、ラップに興味がない人にも観てもらいたい」と呼びかけた。
KREVAの新しい音楽劇『最高はひとつじゃない 2016 SAKURA』は、2016 年3月25日(金)から4月3日(日)に東京芸術劇場プレイハウス、4月8日(金)から4月10日(日)に大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。