ベトナム戦争末期に出会ったベトナム人少女と、米軍人クリスの悲恋を描く傑作ミュージカル『ミス・サイゴン』。現在、ロンドンのウェストエンドで上演されている本作のリバイバル版が、2017年に、ブロードウェイでも公演が行われることが明らかとなった。
関連記事:心震わす感動のミュージカル『ミス・サイゴン』、エンジニア役ついに発表!
本作の舞台は、ベトナム戦争が終焉を迎えようとしている1975年のサイゴン。17歳で家族を失い、首都サイゴンまで逃げて来たキムは、フランス人とベトナム人のハーフ、エンジニアが経営する売春宿で働くことになる。そこで、アメリカ兵クリスと運命の出会いを果たしたキムは、彼と深く愛し合うようになり、サイゴンが陥落し米軍が全面撤退した後、一緒にアメリカへ行く計画を立てていた。しかし、戦後の混乱で二人は離れ離れになり、後にキムは、クリスの子どもを身ごもっていることを知る……。
米BROADWAY.COMによると、リバイバル版は、ミュージカル『スクール・オブ・ロック』や『レ・ミゼラブル』のローレンス・コナーが演出を手掛け、ロンドン版で、キムを演じているエバ・ノブルザダとエンジニア役のジョン・ジョン・ブリオネスが、ブロードウェイでも続投することが決まっている。
1989年9月にロンドンのウェストエンドで初演された『ミス・サイゴン』は、1991年4月にブロードウェイで上演がスタートし、2001年1月の閉幕まで4111公演が行われた。現在、ロンドンのプリンス・エドワード・シアターで上演中の『ミス・サイゴン』は、2016年2月27日(土)に閉幕し、2017年春よりスタートするブロードウェイ公演は、2018年1月に幕を閉じる予定。