2014年の30周年アニバーサリーイヤーを経て、飛躍を続けるミュージカル『アニー』。その2016年公演の合格者発表が、2015年11月23日(月・祝)に日本テレビで行われ、6歳から15歳までの約9,000名のオーディション応募者の中から、主人公のアニー役(Wキャスト)に選ばれた河内桃子(小学4年生・10歳)、池田葵(小学6年生・11歳)の二人を含めた最終合格者28名が決定した。
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1986年、日本テレビ主催により初めて行われた日本公演は、2015年で30周年を迎え、更に同年1月にはジェイミー・フォックス、クワベンジャネ・ウォレス、キャメロン・ディアスなどの豪華キャストが出演した映画『ANNIE/アニー』も大ヒットし、2015年度はまさに“アニーイヤー”となっている。そして2016年の公演に向けて、さらに子どもたちのチャンスを広げるべく、初の名古屋オーディション、福岡オーディションも開催された。
合格発表は、緊張の面持ちで結果を待ち続ける子ども達だけでなく、その家族や2015年公演に出演した子役も見守る中で行われた。そして、2001年より本作の演出を手がけ続け、来年で16年目となるジョエル・ビショップから合格者の発表が開始された。一人ずつ合格者の名前が呼ばれると、選ばれた子どもと家族から歓喜の声があがる。感激のあまり涙を流して他の合格者と抱き合う子どもたち、一人、また一人と合格者の名前が告げられる中で、自分の合格を手を合わせて祈り続ける子どもたち、残念ながら不合格となり涙を流す子どもたち、そんな情景の中で、幼い彼らから『アニー』というミュージカルにかける真剣な思いが伝わってきた。
合格発表後には、ビショップから、「不合格になった子役たちも諦めずに来年を目指して頑張って欲しい」と温かい言葉が贈られ、2015年度でアニーを演じた黒川桃花と前田優奈から、新アニーの二人に花束が手渡される場面も。そして、最後には最終選考に残った全員で名曲「トゥモロー」を合唱した。
アニー役に選ばれた河内と池田は、河内がエステーTOURSミュージカル『赤毛のアン』、池田が劇団四季『サウンド・オブ・ミュージック』などへのミュージカル出演経験があるが、今回のアニー役のオーディションには河内が4回目、池田が3回目の挑戦。アニー役に選ばれた瞬間について、河内は「すごく嬉しくて泣いちゃいました。お母さんへすぐに合格したことを教えたいです」、池田は「合格者の最後で名前を呼ばれたので、信じられないという気持ちでした。合格したことを家族のみんなに伝えたいです」と緊張の中での合格者発表を振り返った。そして、どんなアニーを目指したいかと質問されると、河内は「公演を観にきてくれる人たち全員を元気にさせられるアニーになりたいです」、池田は「どんなことがあっても、絶対にくじけない前向きで元気いっぱいなアニーを演じたいです」と、それぞれに目標を語った。
厳しいオーディションを勝ち抜いた子役たちに注目のミュージカル『アニー』は、2016年4月23日(土)から5月9日(月)まで、新国立劇場 中劇場にて東京公演を行い、その後、地方公演が予定されている。