2015年11月14日(土)東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」が開幕した。同日の初演前には公開ゲネプロと囲み取材が行われ、主演の須賀健太(日向翔陽役)、木村達成(影山飛雄役)、遊馬晃祐(及川徹役)、平田雄也(岩泉一役)、演出を手がけたウォーリー木下が登壇。開幕直前の心境を語った。
関連記事:ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」日向役・須賀健太 × 影山役・木村達成インタビュー
木下は「原作の熱い青春ストーリーと明確に描かれたキャラクターを、実際の人間が演じるということを念頭に置いて作ってきました。結果、すごく“演劇らしい”ものになったなあと思います」と挨拶。新しい映像技術を取り入れたことについては「最新技術と(生身の人間の)汗って、あまり相性がいいものではないんですが、今回あえて混ぜ込んだことによって、デジタルとアナログによる、今までに観たことのない舞台が出来上がったのでは」と自信を見せた。
主人公・日向役を演じる須賀は「読み切りの頃からずーっと欠かさず毎週読んでいます。原作の古舘春一先生に、一度ファンレターを書こうとしたことがあって、その下書きが今もiPhoneに残っているんです」と原作の大ファンであることを明かし、「携わることができて何より嬉しいし、大好きなキャラクターを演じさせて頂けることが誇りです」と満面の笑み。
それを受けて、日向のライバルの天才セッター、影山役を演じる木村も、須賀に張り合うように「僕も原作を読んで、影山という役を大好きになりました。オーディションを受けた時から、誰にもこの役をやらせたくないという気持ちです。今、舞台で(影山として)生きてやろうっていう気でいます!」と気合をみなぎらせた。
本作に登場するライバル校、青葉城西高校の主将・及川役を演じる遊馬は、これが初舞台となる。「今、すごく緊張しています。高校3年間バレー部に所属していたので、その経験を活かして見せられたらと思います…初日、がんばります!!」と、緊張の面持ちで言葉を紡いだ。そして及川の相棒・岩泉役を演じる平田は「岩泉は、男の鏡みたいなキャラクターで、心から尊敬して演じています。こういうキャプテンがいますけど(笑)一丸となって頑張ります」とフォローし、チームワークの良さを見せた。
まるで本当の部活のようだったという稽古について、木下は「ポジションや役割が変化する点において、演劇とバレーはとても親和性が高い」と語り、「稽古場でも、チームごとにミーティングとかしていましたね。勝敗は決まっているんですけど、もしかしたら勝つかもしれないと思わせる、熱い稽古場でした」と明かした。
最後に須賀が「この作品には“頂きの景色”というキーワードがあるんですけど、“2.5次元の頂きの景色”を観られるんじゃないかなと。演劇と2.5次元の架け橋になるような、そんな作品になれたらいいなと思っています。全ステージ、全身全霊をかけて向き合っていきます。応援よろしくお願いします!」と力強く締めくくった。
関連記事:【動画】ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」須賀健太×木村達成からメッセージ!
生身の人間が演じる“演劇”と“最新映像テクノロジー”を駆使し、新しい演劇の形に挑戦している本作。漫画×演劇×映像というハイブリッドパフォーマンスで、熱い人間ドラマと、本物の試合を見ているかのような臨場感を舞台上で再現。2.5次元作品の新たな可能性を感じさせる仕上がりとなっている。
ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」は、2015年11月14日(土)から11月23日(月・祝)まで、東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて上演。その後、地方公演、東京凱旋公演が行われる。日程は下記の通り。なお、大千秋楽となる12月13日(日)には、全国の映画館にてライブビューイングも開催される。
11月14日(土)~11月23日(月・祝) 東京・AiiA 2.5 Theater Tokyo
11月27日(金)~11月29日(日) 大阪・シアターBRAVA!
12月5日(土)・12月6日(日) 宮城・多賀城市民会館 大ホール
12月10日(木)~12月13日(日) 東京・AiiA 2.5 Theater Tokyo
(C)古舘春一/集英社・ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」製作委員会