1953年に『少女クラブ』に連載され、その後、1963年に『なかよし』にリメイク版が連載された国民的少女マンガ『リボンの騎士』。手塚治虫の不朽の名作としても名高い本作が、なかよし60周年記念公演 ミュージカル「リボンの騎士」となって蘇った。公演初日となる11月12日(木)、本作に出演する生田絵梨花(乃木坂46)、神永圭佑、青木玄徳、桜井玲香(乃木坂46)、演出・振付を手掛ける上島雪夫が囲み取材に応じ、公演への意気込みを語った。
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男と女、2つの心の間でゆれながら本当の自分を取り戻すサファイア、母の過剰な支配に苦悩する魔女の娘ヘケート、試練を経て真実の愛にめざめるフランツ王子、強さと弱さを併せ持つサファイアに強い共感と愛を捧げる孤独な海賊ブラッド。自分とは何かを問いかけ、生きる意味や居場所を求めて葛藤する4人の青春群像と、それぞれの愛を貫こうとする一途な想いを描く。
主人公のサファイアを演じる生田は、2014年に同じく上島が演出した『虹のプレリュード』に続いて、本作が2回目のミュージカル主演となる。生田は、「いつになっても緊張は解けないですが、去年よりもパワーアップしたなと思ってもらえるよう頑張りたい」と意気込むと、見どころを「(サファイアは)2つの心を持っているので、コロコロと人格が変わる、そのスイッチの切り替え」と話す。
一方、本作が初めてのミュージカル出演となる桜井は、「超難しくて、今も緊張しています。ただ歌うだけじゃなくて、芝居の延長として歌い分けするのが難しいです」と苦労を語った。しかし、それを聞いた上島は「やっぱり大きな舞台で何千人の人を前に立っている人は違います。舞台で豹変するのが楽しみ」と話し、アイドルとしても人気を誇る生田と桜井に太鼓判を押した。
登場人物それぞれの純粋で強い思いが丁寧に描かれた本作は、それぞれの心の機微が見どころの一つでもあるが、生田が初めて挑戦するという殺陣にも注目だ。
上島は「リアルなものではなくキレイに見せる舞踊的な動き」と説明したが、その言葉通り、まるで踊りの一環のような滑らかで美しい殺陣がいたるシーンで展開され、作品を盛り上げている。
なかよし60周年記念公演 ミュージカル『リボンの騎士』は、11月12日(木)~11月17日(火)に赤坂ACTシアター、12月3日(木)~12月6日(日)に大阪・シアターBRAVA!で上演。