哀川翔、橋本じゅんらが劇場”仕込み”から魅せる!ミュージカル『HEADS UP!』開幕

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2015年11月13日(金)より神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場 ホールにて、ミュージカル『HEADS UP!』が開幕し、その前日には記者会見と公開ゲネプロが行われた。会見には、主演の哀川翔、相葉裕樹、橋本じゅん、青木さやか、入野自由、大空祐飛、中川晃教、原案・作詞・演出を手がけるラサール石井が登壇。初日を目前にした心境を語った。

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哀川は「かなり緊張しています。本番、明後日にしてくれないかな(笑)」と言いつつ、「ミュージカルは初めてだけど、とってもいい感じだよ」と笑顔を見せる。相葉は「舞台の表に立つ人も、裏で支える人も同じ気持ちなんだということを、改めて感じました。舞台監督を演じる身としては、ちゃんと幕を下ろさないといけないなと」と気合を入れた。

『HEADS UP!』ゲネプロ_3

「今までに感じたことのない緊張をしている」と話す橋本。自身が演じる演出部の大道具は、まさに舞台の仕込みとバラシに欠かせない役どころだけに、「ハードルの高いことに挑戦しているというドキドキ感が…」と心境を明かした。演出部に参加するアルバイト役を演じる入野は、「じゅんさん、かっこいいっす!」と橋本への憧れを口にした。

『HEADS UP!』ゲネプロ_4

青木は「私は制作の役なので、今回の舞台の実際の制作の方たちとよく話したんですけど。三歩下がって立てるような、そんな制作さんみたいなことができたら、私も離婚しなかったのかなと…」と、役柄を通してまさかの自虐が飛び出した。

『HEADS UP!』ゲネプロ_5

また、大空は「袖にいると、どの方が本当の裏方さんかわからないぐらいリアル。そのリアルさと音楽が融合しているというのはすごく新鮮で、本番がすごく楽しみです」と語り、中川は「観に来るお客様も私達も、ワクワクすることを欲して劇場に足を運んでいます。そういうことに、すごく真摯に取り組んだ作品になっている。一期一会の、劇場ならではのミラクルがつまっている舞台です」と魅力を伝えた。

ちなみに、制作会見で“バク宙に挑戦したい”と語っていた哀川だったが、ラサールから「やはり毎日のことなので…」と演出家ストップが出たという。しかし「隙あらばやろうと。狙うところは三カ所ぐらいあるんだけどね」とまだ完全に諦めてはいないようだ。

『HEADS UP!』_8.jpg

ラサールが、10年間頭の中で温めていたという本作。「優秀なスタッフと素敵なキャストのおかげで現実のものになりました。劇中に“開いた幕は必ず下りる”という台詞があるんですけど、今はその瞬間に期待しています」と、感慨深げなラサールだった。最後に、哀川は「気持ちよく、皆さんに楽しんで頂ける舞台になっていると思います。各地を回りますので、是非、観に来てください」と呼びかけた。

物語の舞台は、とある古い劇場。そこでは、ミュージカルの名作『ドルガンチェの馬』の公演準備が慌ただしく行われていた。1000回公演で華々しく終わるはずだったこの作品。主演俳優の鶴の一声でまさかの1001回目の上演が決まったため、舞台美術は廃棄済み、キャストは足りない、スタッフも手が足りない!とんでもない条件の中でも、みんな必死に幕を開けようと奔走する。果たして無事に幕は開くのか。そして、主演俳優が1001回目にこだわった理由とは・・・。

『HEAD UP!』ゲネプロ_9

ステージには素舞台が広がっており、仕込み途中の劇場に足を踏み入れてしまったかと驚くが、物語が進むにつれ、そこへ1つの舞台が作られていく。ステージの床にマットを敷いていくところなど、普段は見ることのできない舞台裏を垣間見ることができるのだ。客前に姿を現すことはないが、幕の裏には多くの人生がある。“演劇”と“劇場”を愛するすべての人へのリスペクト。この作品を観た後は、劇場に足を運ぶ時間がもっと特別なものになるかもしれない。

ミュージカル『HEADS UP!』は、2015年11月13日(金)から11月23日(月・祝)まで、神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場 ホールにて上演。地方公演を含む全日程は、下記の通り。

11月13日(金)~11月23日(月・祝) 神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場 ホール
11月26日(木)~11月29日(日) 兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
12月3日(木) 北海道・札幌市教育文化会館 大ホール
12月13日(日) 岡山・倉敷市芸文館 ホール

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