「ハイテンポなストーリー展開」「音楽を重視した演出」にこだわり続け、“誰が観ても分かる”“誰が観ても楽しめる”エンターテインメント作品を創り続ける演劇集団キャラメルボックス。結成30周年を迎え、アニバーサリーイヤーとなった今年2015年、第1弾『クロノス』『パスファインダー』、第2弾『カレッジ・オブ・ザ・ウィンド』に続き、7月に初舞台化された『時をかける少女』が、衛星劇場で放送される。
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『時をかける少女』(角川文庫刊)は、1967年に筒井康隆により発表された日本SF小説の傑作。発刊以来、幾度となくドラマ・映画・アニメへと映画化されてきたが、意外にもこれまで舞台で上演されることはなかった。30周年記念公演にあたり、製作陣から本当に好きなものを舞台化してくださいと言われた成井豊が「これしかない!」と選び出し、脚本・演出を手掛けた。
札幌で両親と暮している高校2年の尾道マナツ。8月、目の病気にかかった伯母の世話をするために東京へ行き、幼馴染みの輝彦と再会する。翌日伯母の勤めている大学へ行ったマナツは迷子になってしまう。人影を追って実験室に入ると、フラスコが倒れ、ラベンダーの香りがする煙が立ちのぼりマナツは意識を失ってしまう。次の日、再び大学へ行くと地震が発生。エアコンの室外機が落下し、ぶつかる、と思った瞬間、マナツは1分前に戻っていた・・・。
主人公の尾道マナツを演じるのは木村玲衣。元劇団員であり現在は映像作品で活躍中の近江谷太朗、D-BOYSの池岡亮介を客演に迎える。その他、西川浩幸、坂口理恵、岡田さつき、前田綾、大内厚雄、三浦剛、左東広之、鍛治本大樹、金城あさみ、毛塚陽介、関根翔太が出演。
『時をかける少女』のその後を17歳の少女・マナツの物語として、原作ファンも原作を知らない人も楽しめる新たな“少女”の物語として描く。キャラメルボックス 30th vol.3『時をかける少女』は、2015年11月8日(日)16:30より放送。なお、11月27日(金)7:30より再放送が予定されている。
撮影:伊東和則