2015年に創立30周年を迎える演劇集団キャラメルボックスが、アニバーサリーイヤー企画の第1弾として、2005年に初演したSF小説の第一人者、梶尾真治の「クロノス・ジョウンターの伝説」より『クロノス』を再演、さらに成井豊が書き下ろす「クロノス」シリーズの新作戯曲『パスファインダー』を上演することを発表した。
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1985年に社会人サークルとしてスタートした演劇集団キャラメルボックスは、創立5年後には中劇場へ進出、現在までの累計動員数は270万人になる。これまでの活動の中では、東北新幹線の中で芝居を行う「シアターエクスプレス」、また、全国の会場に舞台を生中継するライブビューイングをいち早く実行するなど、演劇界に影響をもたらす様々な企画を行ってきた。
今回再演が決定したタイムトラベルの名作『クロノス』。物質を過去に飛ばす機械、クロノス・ジョウンターの開発に携わっていた主人公・吹原和彦は、ある日、会社の近くの交差点で、タンクローリーが横転し、角の花屋に突っ込むのを目撃する。花屋の中には吸原が中学時代から思いを寄せていた女性がいた。事故が起きる直前に行って彼女を助けようとした吹原は、クロノス・ジョウンターに乗り込み、自分自身を過去へと跳ばす…。
(出演:畑中智行、実川貴美子、西川浩幸、坂口理恵、左東広之、多田直人、小多田直樹、鍛治本大樹、林貴子、原田樹里、森めぐみ、笹川亜矢奈、金城あさみ、近藤利紘)
そしてもう一作の『パスファインダー』。主人公・笠岡光春は23年前に亡くなった兄に会うため、クロノス・ジョウンターで過去へ跳ぶ。だが、23年前に到着した瞬間、自転車で通りかかった少女と衝突。少女は頭を強く打ち、「リン」という名前以外の記憶を失う。光春は兄とともに、リンの身元を調べることにするが…。
(出演:岡田達也、岡内美喜子、陳内将、西川浩幸、三浦剛、石原善暢、渡邊安理、木村玲衣)
“誰が観ても分かる”“誰が観ても楽しめる”エンターテインメント作品を創り続けている演劇集団キャラメルボックス。「ハイテンポなストーリー展開」「音楽を重視した演出」にこだわりつづけた30年目のキャラメルボックスに期待したい。
大阪公演は、2015年2月21日(土)~25日(水)にサンケイホールブリーゼにて、 東京公演は、2015年3月6日(金)~22日(日)にサンシャイン劇場にて。