今村ねずみ率いるパフォーマンス集団・THE CONVOY SHOW。平均身長180cmを超える男たちは“走り出したら止まらない”を合言葉に、常に挑戦を続け独自のエンターテインメントショウを生み出してきた。そんな彼らの約6年ぶりの新作公演『1960』が、2015年11月4日(水)から東京・天王洲 銀河劇場にて開幕。初日前に公開されたゲネプロとメンバーの様子をお届しよう。
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作品の中で描かれているのは“おっさんの自分探し”という、平均年齢50歳の集団だからこそ描ける人生観。本作について、今村は「この年になっても遠くばかり見つめちゃってるけど、大切なものってすごく身近にありすぎて、なかなか気付かない。身近なことをみつめた時にこそ、遠くが見えるんですよね」と改めて自分の人生と重ねたという。
コンシェルジュ役を演じる瀬下尚人は「全員が主役で全員がアンサンブルという気持ちでやっています。そういう一体感と信頼感で30年やってきました。50過ぎのおっさんだけど、落ち着くことなく弾けてやってますので、楽しみにしてください。見どころは全部!」と教えてくれた。
また、Barマスター役・トクナガクニハルは「ここまで走って来た。あとは自由に羽ばたいて、みんなで一緒に楽しい時間を過ごしたい」、運転手役・石坂勇は「劇場はお客さんがいて成り立つもの。自分たちのできる限りのことはやったので、早くお客さんの反応が見たい」とコメント。アジサシ役・舘形比呂一は「稽古でやってきたものを出し切るのみ」、Mr.DJ役・黒須洋壬も「いつもは緊張感が先に立つが、今回はワクワク感が大きい」と、それぞれ意気込みを語り、メンバーたちも久々の劇場公演に期待高まる様子を見せていた。
以前、北野武の「死ぬまでに一度は見ておけ」という発言で注目を集めた彼ら。今村は「武さんのその言葉を信じて!」と冗談を覗かせつつ、「こういう集団がいることを知っていただけるとうれしい。損はさせないので、ぜひ一度、劇場に足を運んでみてください」と自信を持って呼びかけた。
空が暴れだした嵐の夜。突然の停電で暗闇に包まれた男は、部屋のドアをノックする音を聞く。ドアを開けると、そこにはコンシェルジュがひとり。「お忘れものです、お客様」そう言いながら手渡された1冊のノートとメッセージには、こんな言葉が書かれていた。“まだ、終わっちゃいない。お楽しみはこれからだ。1960”―。男の前に次々現れる謎の男たち。忘れかけていたあのノートが、彼らとともに動き出した・・・。
芝居や笑いはもちろん、歌、ダンス、タップもたっぷり。盛りだくさんのエンターテインメント・バラエティーショウとして、THE CONVOY SHOWの真髄を見せる。THE CONVOY SHOW Vol.30 『1960』は、2015年11月4日(水)から11月15日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場にて上演中。
撮影:平野哲郎