劇団創立30周年記念公演の第3弾として、2015年7月に日本の傑作SF小説『時をかける少女』を初舞台化し、話題となった演劇集団キャラメルボックス。その記念公演第4弾は、「2015ハーフタイムシアター」と銘打ち、『水平線の歩き方』『君をおくる』の2本立てで上演する内容となった。さらに、2014年からスタートした全国に会いに行く企画「グリーティングツアー」第2弾として、『水平線の歩き方』が、東京・大阪のほか5都市で上演されることも決定した。
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2008年に初演の『水平線の歩き方』は、今回で3度目の上演を迎える。母と息子、家族の絆の大切さを描き、60分とは思えない濃密な内容で大きな感動を巻き起こした作品であり、劇団の持ち味であるファンタジックなテイストも活かした、成井豊(作・演出)の傑作だ。
新作となる『君をおくる』は、劇団外の若い劇作家に新作を書き下ろしてもらうアラカルト・シリーズの第2弾で、大阪を拠点に活動する劇団・空晴(からっぱれ)の岡部尚子が手掛けた作品。本作は、『水平線の歩き方』の主人公が住んでいるアパートの別の部屋で起こる、もうひとつの事件を描いている。
この2作品を、キャラメルボックスの俳優である岡田達也、岡田さつき、前田綾、大内厚雄、実川貴美子、小多田直樹、原田樹里、近藤利紘が演じ分ける。劇団員8名で2作品を演じ分けるのは、初の試みだという。同劇団の挑戦を、ぜひ劇場で見届けよう。
2015ハーフタイムシアター『水平線の歩き方』『君をおくる』は、2015年10月8日(木)~10月12日(月・祝)、東京グローブ座にて、10月16日(金)~10月18日(日)、大阪・サンケイホールブリーゼにて上演。また、グリーティングツアーの日程は以下のとおり。
仙台公演 10月20日(火)電力ホール
山形公演 10月22日(木)シベールアリーナ
岐阜公演 10月25日(日)大垣市民会館・大ホール
愛知公演 10月28日(水)穂の国とよはし芸術劇場PLAT
岡山公演
10月31日(木)・11月1日(日)おかやま未来ホール