岡田将生「演じていて思わずはっ!と声が…」 『ウーマン・イン・ブラック』開幕

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2015年8月7日(金)より東京・パルコ劇場にて『ウーマン・イン・ブラック<黒い服の女>』が上演される。本作は、たった二人の男優で繰り広げられる“英国ホラー演劇”の傑作として、繰り返し上演されてきた作品である。初日前日となる8月6日(木)には公開舞台稽古と囲み取材が行われ、出演する岡田将生、勝村政信が登壇した。

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本作は、1989年にロンドン・フォーチュンシアターで初上演され、27年経った今なおロングラン上演されている。日本では1982年・93年(斉藤晴彦/萩原流行)、96年(斉藤晴彦/西島秀俊)、99年・2003年・08年(斉藤晴彦/上川隆也)によって上演され、今回が7年ぶり7度目の上演。それを踏まえ勝村は、「先輩たちが積み重ねてきた素晴らしい作品に恥をかかせないように演じていきたい」と意気込んだ。

岡田将生『ウーマン・イン・ブラック』

今回が舞台2作目の出演となる岡田は「舞台の立ちも喋り方もまだまだの僕に、勝村さんは一から教えてくださいました。こんなに教えてくださる先輩ははじめて」と明かした。その上で「どんどん勉強させてもらって吸収して、先輩の足を引っ張らないように一生懸命食らいついていきたいなと思います」と決意を見せた。

そんな岡田に対し、「本当に素晴らしいので、言うことはなにもありません」と絶賛の勝村。岡田の魅力について「舞台の上に一番シンプルな感情でいられて、舞台で表現できるというところ。歳を重ねると、過剰に作りがちになってしまったりするんですが、将生くんと一緒にやって僕も本当に勉強になりました」と語った。

本作は“恐怖”という感覚をエンターテインメント化した作品ということで、その“恐怖”度合いが気になるところ。照明などを初めて合わせた場当たりでは、「本当に怖くて、舞台の上で一瞬、『はっ…!』って声が出てしまいました…」という岡田。その『はっ…!』という岡田の声は、勝村に聞こえたそう。「知ってるのに怖い、知らなかったらもっと怖い…。そういう楽しみもあるなあと、今日やってみて思いました」と笑った。

勝村政信『ウーマン・イン・ブラック』

勝村も「この話は僕が演じる中年の弁護士が若かりしき頃の経験した話を、将生くん演じる若い俳優さんが追体験してくれるっていう形になっています。僕は語り部のような感じで、岡田くんの目線でも、お客様の目線でも恐怖を体験しているので思うのですが、お客様もさんも同じように『はっ…!!』と声が出てしまいそうになるんじゃないかな…」とニヤリ。

最後に、「1ヶ月弱の稽古期間の中でいろんな失敗をして、そしてまだ本場でも失敗をし続けると思うのですが、とても素敵な作品に立たせて頂けていると思っています。自分自身も演じながら楽しめたら」(岡田)、「夏を過ごすことなく、二人でがんばってきました(笑)二人芝居の掛け合い、そこからくる恐怖も楽しんで頂けると思います。是非劇場に足を運んで頂けたら嬉しいです」(勝村)と呼びかけた。

『ウーマン・イン・ブラック』

暑い日が続いているが、勝村曰くこの作品を観れば体感温度が「氷点下」…さらに瞬間によっては「全球凍結(地球全体が氷に包まれてしまう現象)」に近い感覚が味わえるという。多くは語らずとも、観ればきっとその意味がおわかり頂けるであろう…。『ウーマン・イン・ブラック<黒い服の女>』は、2015年8月7日(金)から8月30日までパルコ劇場にて上演される。

『ウーマン・イン・ブラック<黒い服の女>』
【原作】スーザン・ヒル
【脚色】スティーブン・マラトレット
【演出】ロビン・ハーフォード
【翻訳】小田島恒志

【出演】岡田将生 勝村政信

【東京】8月7日(金)~30日(日) パルコ劇場
【名古屋】9月3日(木)~4日(金) アートピア
【新潟】9月6日(日) りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館
【大阪】9月8日(火)~12日(土) 森ノ宮ピロティホール

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