今秋、大人気の女性向け恋愛アドベンチャーゲーム『薄桜鬼』のスピンオフ作品『薄桜鬼SSL ~sweet school life~』が、TVドラマ化される。舞台設定を幕末から現代日本にうつしたオリジナルストーリーのため、原作ファンだけでなく『薄桜鬼』を知らない人でも楽しめそうだ。さらに、2015年12月には同じキャストで舞台化も決定している。
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『薄桜鬼』は、2008年にアイディアファクトリーから発売された人気ゲームシリーズで、新選組隊士たちと鬼の仲間の女の子を軸とした悲恋ストーリーだ。ゲームはシリーズ総計80万本を記録し、2010年にはTVアニメが、その後2本の劇場版アニメが公開され大ヒットした。
今回のスピンオフ『薄桜鬼SSL ~sweet school life~』は、男子ばかりの私立薄桜学園が舞台。そこに入学したたった一人の女子生徒・雪村千鶴の、慌ただしくもほんのり甘い、ドラマチックな学園モノだ。生徒や教師それぞれの立場からヒロインを思うキャストたちには、気鋭のイケメン俳優たちが顔をそろえた。
中村優一演じる土方歳三は、学園の生徒ではなく教師の設定だ。「設定は学園ですが、ゲームのキャラクターをいかした世界観をお楽しみください」と作品を表現。斎藤一役の染谷俊之は、「ゲームのキャラクターが生きている姿を観て楽しんでほしい」と意気込んだ。
そのほかメインキャストとして、ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンなどで共演した、木村敦(沖田総司役)、石渡真修(藤堂平助役)、稲垣成弥(原田左之助役)などが出演する。それぞれが、「演じる役と自分がよく似ており、自然に世界観に入ることができた」と頷きあう。風間千景役を演じる井深克彦だけが、「僕はふだん、自分のことを「俺」と言うことすらないので、今回は役になりきりました」と演じることへの情熱を見せた。
しかし、人気ゲームを実写化するということで、原作ファンに楽しんでもらえるかのプレッシャーもあるようだ。中村は「できるだけ原作に近づくよう研究をしました」と、役の土方歳三さながら真面目に語り、木村は「ゲームのイラストと同じポーズの練習をしました。腕を組んだ時の人差し指と薬指の角度とか!」とかなりこだわったようだ。
すでにTVドラマ版は撮影を終え、次は舞台の稽古が始まる。舞台経験豊富な井深は、舞台版ではゲームやドラマと違った楽しみ方ができると言う。「舞台は視野が広いので、観たいところを観ることができる。自分なりの楽しみを広げてほしいです」と舞台版ではまた違う魅力があることを語った。
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6人は、取材中も始終笑いの絶えないまさに「男子校」といった雰囲気で、ヒロイン雪村千鶴役の大野未来との絡みも見逃せない。どんな学園世界が繰り広げられるのか楽しみだ。
『薄桜鬼SSL ~sweet school life~』は、TOKYO MX2 9月24日から木曜24時30分(30分 全6話)に放送スタート。KBS京都で今秋放送、9月25日(金)よりシネマートチャンネルにて配信も決定している。
舞台『薄桜鬼SSL ~sweet school life~ THE STAGE』は、12月11日(金)~20日(日)、東京・シアターサンモールにて上演される。
(C)2015IF・DF/「薄桜鬼SSL~sweet school life~」製作委員会