池袋のサンシャイン劇場で、ストレートプレイ・ミュージカル『うたかふぇ』が初日を迎えた。主演を務めるのはお笑いコンビ次長課長の河本準一だ。コントの経験は豊富だが、演劇は初舞台かつ初主演である。今までバラエティやコント公演でさまざまなキャラクターを演じ分け、観る人の笑いを誘ってきた実力を武器に、初の舞台に挑む。
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河本の役は舞台となるオープンカフェ「マリア」のマスターで、物語の芯を担う。真面目な役どころだが、河本は「1日１か所、アドリブを毎公演変えて入れます！」と観客を楽しませることに意欲的だ。初座長というポジションに対しては「プレッシャーというより、楽しむことしか考えてない。みんなで楽しんでいる姿が、お客さんにどう伝わるか、わくわくしています。本当にすばらしいメンバーに恵まれて楽しんで稽古ができました」と共演者に支えられていることを語った。
物語は、商店街のオアシスであるカフェ「マリア」。歌と笑顔のあふれるみんなの場所だが、街に大型ショッピングモールが建設されたことで、商店街は苦境に立たされる。テレビクルー、アイドル、記憶喪失の女など、個性的な面々が入り乱れるなか、商店街は存亡の危機を迎えていた…。
ストレートプレイ・ミュージカルという独特のスタイルについて共演のなだぎ武は、「僕はストレートプレイも、ミュージカルも経験したことがあるのですが、その二つが一緒になった作品というのはなかなかないと思います」と評している。
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河本の脇を固めるのは、音大出身で声優・アーティストとして活躍する牧野由依、元宝塚歌劇団宙組トップ娘役の陽月華など、音楽と舞台のスペシャリストばかりだ。
作・演出の福島三郎によれば、「河本さんがこんなに役者さんだったとは…なだぎさんがこんなにダンサーだったとは…」と、二人の今まで見られない姿に期待できそうだ。
ストレートプレイ・ミュージカル『うたかふぇ』は、2015年7月3日（金）～12日（日）まで、池袋・サンシャイン劇場にて上演される。
