2015年6月25日(木)に東京・東急シアターオーブにて、ブロードウェイミュージカル『ジャージー・ボーイズ』が開幕した。本作は、これまでにトニー賞4部門、グラミー賞など世界の主要な演劇賞合計57部門を受賞している作品で、今回が待望の日本初上陸。初日開幕に先駆け、マスコミ向けに一部楽曲披露と囲み取材が行われた。
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披露されたのは『シェリー(Sherry)』『恋のヤセがまん(Big Girls Don’t Cry)』『恋のハリキリ・ボーイ(Walk Like a Man)の3曲が含まれるシーン。どの曲も、みんな一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。ストーリーは、ドキュメンタリーの手法を採用し、観客がより深く引き込まれる人間ドラマとして描かれている。
囲み取材にはフランキー・ヴァリ役のミゲル・ホワキン=モアランド、ボブ・ゴーディオ役のドリュー・シーリー、トミー・デヴィート役のマシュー・デイレイ、ニック・マーシ役のキース・ハインズが応じ、世界中で2200万人以上のファンを感動、熱狂させている本作についてや初日目前の心境などを語った。
来日して2日くらいというマシューとキースに対して、すでに1~2週間滞在し日本を満喫しているというドリューとミゲル。特にミゲルは「日本が大好き!」と大いに気に入ってくれている様子だった。キースは「アメリカでは真似できないこちらのものを体験していきたい」と日本文化への興味を示していた。
『ジャージー・ボーイズ』は、2014年にクリント・イーストウッド監督によって映画化もされ、日本でも大反響を呼んだ。映画との違いについて、マシューは「生の観客の皆さんが目の前にいるからこそできること」、ドリューも「最初から最後まで、継ぎ目なくいいテンポで流れていくものを、皆さんにひとつの体験として楽しんで頂ければ嬉しい」、キースは「舞台はマジカルな体験。数千人のお客様と対面して、目の前でやりとりできる素晴らしいものです」と舞台ならではの魅力を語った。
また、高音で歌うヴァリ役は、ミゲルとヘイデン・ミラネースのWキャスト。「同じ人物でも、演じる俳優によって少しずつ違う面をとらえる自由が、私たちには与えられています。だから、それぞれが違うエネルギーで演じることができる、これは舞台ならではだと思う」と教えてくれた。(ちなみに、ミゲルが出演するのは水・金昼公演、日曜夜公演)
なお、当日は初日を記念してレッドカーペットイベントも開催。川越達也、厚切りジェイソン、毒蝮三太夫、クリス・ペプラー、ゴスペラーズ、連続テレビ小説『マッサン』(NHK)でヒロイン役をつとめ注目を集めたシャーロット・ケイト・フォックスらが来場した。ゴスペラーズは「名曲のオンパレードなので、僕らとしては普通に楽しむのと、ちょっと勉強にもしたい」とコメント。10月からブロードウェイで上演されるミュージカル『CHICAGO』への出演も決まっているシャーロットは、「私は舞台を観るのも大好き!」と笑顔いっぱいだった。
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歌い続ける男たちの栄光とその果てにあった挫折、そして再起への希望―。名曲とともに、奇跡のヴォーカル・グループ“ザ・フォー・シーズンズ”の真実の姿が浮かび上がる。ブロードウェイミュージカル『ジャージー・ボーイズ』は、2015年6月25日(木)から7月5日(日)まで東京・東急シアターオーブにて上演される。