2015年3月30日(月)に、90年の歴史に幕を下ろした日本青年館。1925年に開館して以来、宝塚歌劇団の公演場所として、ももいろクローバーZやAKB48が初めてホールコンサートを行った地として、様々なジャンルの思い出に残る公演が多数行われてきた。隣接する国立競技場の建て替えに伴い取り壊されることとなったが、今も惜しまれる声が寄せられている。
関連記事:日本青年館での公演、エンタステージも少なからずお世話になりました。これまでの記事はこちらから!
閉館前のラスト公演として、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs不動峰』が行われたことも記憶に新しい。日本青年館で初めてテニミュの公演が行われたのは、2003年8月に上演されたミュージカル『テニスの王子様』2003年夏追加公演。2005年8月以降、日本青年館での上演が恒例となり歴史をともにしてきた。ファンにとっては、まさに“聖地”だ。
思い出の場所がなくなってしまうなんて…と悲しんでいる人に朗報が!現在、チケットぴあのサイトにて、日本青年館大ホールのメモリアルグッズが販売されている。販売されているのは、なんと劇場そのものの備品。その内容は「ホール・舞台備品」「楽屋備品・リハーサル室備品」「施設備品」の3つのカテゴリに分けられている。
「ホール・舞台備品」を見てみると、ホールゲートの表示板からマイクスタンド、舞台電源取り出し口蓋のようなマニアックなものまで並んでいる。中でも思い出深いのは席番プレートだろう。席番の選択はできないとのことなので運次第だが、自分にとって思い出の座席番号が手に入ったら一生の記念となるかもしれない。
「楽屋備品・リハーサル室備品」では、楽屋で使用されていた椅子やテーブルに加え、姿見などもラインナップ。みんな舞台に出る前にはこの鏡の前で気合いを入れていたに違いない…なんて思うと、実に感慨深い。またメイクアップ台についていた楽屋ランプは、シェードライトに再加工されるなど、購入した人が使いやすい工夫もされている。
「施設備品」では、日本青年館大ホールで公演する役者に必ず渡される「楽屋キーホルダー」(8個限定)をはじめ、各施設のカギがつけられていたキーホルダーや、施設内の案内プレート(誰もが一度は利用しただろうトイレのプレートまで!)など、他では絶対に手に入らない劇場のありとあらゆる備品がズラリ。
「ありがとう、日本青年館」―。劇場は取り壊されてしまうが、劇場のかけらである備品ひとつひとつが、新しい持ち主のもとで思い出と感動を継いでいくだろう。販売期間は、2015年5月30日(土)から9月30日(水)23:59まで。それぞれの販売数には限りがあるので、絶対手に入れたいという方はお早めに。詳しくはチケットぴあ内の「日本青年館メモリアルグッズ 販売特設ページ」にてご確認を。