『父と暮せば』や『十一ぴきのネコ』など、約70もの戯曲を書き下ろした井上ひさしが得意とする、言葉の本質を描いた舞台『國語元年』が、2015年9月1日(火)より新宿南口・紀伊國屋サザンシアター、兵庫県立芸術文化センターなどで上演される。本作の演出には、1986年の初演も手掛け、井上ひさしから絶大の信頼を受ける栗山民也が手掛ける。
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舞台は明治7年、東西の話し方がテンデンバラバラだった頃。文部省官吏の南郷清之輔に「全国統一の話し言葉を制定せよ」という命令が下るのだが、その日からお国なまりについての大騒動が南郷家で巻き起こる。全国各地の言語を話す人々が集まり、南郷家はまさに日本の縮図。そんな中、強盗にまで落ちぶれた会津の士族がのっそり押し込んで来て…。
言語学的な悲喜劇の末、清之輔がたどり着いた「文明開化語」とは一体どんなものなのか!?
主人公清之輔を演じるのは、「カムカムミニキーナ」旗揚げメンバーで、今ではドラマにCMに引っ張りだこの俳優、八嶋智人。妻の光役には、元宝塚雪組トップスターで、宝塚退団後もミュージカルやストレートプレイで活躍する朝海ひかるが抜擢された。他にも久保酎吉やたかお鷹、山本龍二などのベテラン俳優が出演しており、芸達者な俳優陣で井上ひさしが描いたことばの日本地図を芝居で描く。
舞台『國語元年』は、2015年9月1日(火)より、新宿南口・紀伊國屋サザンシアター、兵庫県立芸術文化センターなど、5都市で上演される。また9月9日(水)、9月21日(月・祝)の公演後には、スペシャルアフタートークショーが開催される。