2015年4月17日(金)より東京・シアタートラムにて舞台『Being at home with Claude ~クロードと一緒に~』が上演される。本作は、1985年にカナダ人劇作家ルネ=ダニエル・デュボワによって書かれ、カナダで繰り返し上演され、イギリスでも長年に渡り繰り返し上演されてきた作品。日本では、2014年5月に東京・青山円形劇場で、主人公の「彼」と「彼」に対峙する「刑事」を個性豊かなWキャストのペア(相馬圭祐/伊藤陽佑、稲葉友/伊達暁)にて初演。作品の評判の高さから、今回一年経たずしての再演が決定した。
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今回は、主人公の「彼」をシングル・キャストとし、「刑事」と「速記者」は二人の俳優が回により入れ替わるスウィッチ・キャスティングとなる。難役の「彼」を演じるのは、TV『仮面ライダー鎧武』、ミュージカル『薄桜鬼』など活躍の幅を広げている松田凌。刑事/速記者には、山口大地(舞台『戦国BASARA4』と唐橋充(TV『侍戦隊シンケンジャー』)が挑む。上演台本・演出は、箱庭円舞曲主宰の古川貴義が務める。
1967年7月5日、月曜午前10時。カナダ・モントリオール、裁判長の執務室。容疑、殺人。自首してきたのは若い男娼。外には大勢のマスコミ。刑事の取り調べは36時間を超えた。男娼を軽蔑するような刑事の質問に「彼」は面倒くさそうに答えている。被害者は「彼」と肉体関係があったという大学生。“インテリ青年が、なぜ、こんな安っぽい男娼を家に出入りさせていたのか判らない”などと口汚く罵りながら犯行状況を確認している。殺害後の「彼」の足取りに始まり、どのように二人が出会ったのか、どのように被害者の部屋を訪れていたのか。殺害後の行動については饒舌に語る「彼」が、殺害動機については刑事に理解できないあいまいな言葉を繰り返す。真実だけが、見つからない―。
4人だけの登場人物が密室を舞台に紡ぎあげる濃厚な会話劇。順調だった二人の関係を、なぜ「彼」は殺人という形で終わらせてしまったのか。なお、映画のR-15と同程度のセクシュアルな表現があるため、15歳未満は観劇不可となっている。『Being at home with Claude ~クロードと一緒に~』は、2015年4月17日(金)から4月23日(木)にて東京・シアタートラムにて上演される。