シェイクスピアの名作史劇『リチャード三世』といえば、そのドラマティックすぎるストーリーが演劇人の心をくすぐるのか、タイトルロールのリチャードを演じたがる役者も多く、またこの作品を手掛けたいクリエイターも後を絶たない。これまで様々な形で何度となく上演されてきた作品だが、2015年、柿喰う客は、女体シェイクスピアシリーズの第7弾として、女性のみで演じる舞台『完熟リチャード三世』を上演する。
15世紀のイングランドでは、ヨーク王エドワード四世が病床に伏していた。王の弟リチャードは、生まれながら身体に障害があったものの、それすらバネにして王位を狙う。天性の巧みな話術と策謀で政敵を次々と消し、狙った女性を口八丁で我が物にしていくリチャードはついに王位を手に入れる。だがそれもつかのまの夢。ライバルのランカスター王の挙兵をきっかけに、味方と思っていた者たちが次々とリチャードを裏切り、無残な最期を迎える。
脚色・演出は中屋敷法仁、出演は、『フランケンシュタイン』(2013年)『殺風景』(2014年)に出演した安藤聖を筆頭に、内田亜希子、岡田あがさ、七味まゆ味、深谷由梨香、葉丸あすか、そして「SUPER☆GiRLS」初代リーダーで、ミュージカル『ファンタジープラネット』(2014年)ほかで活躍する八坂沙織。
中屋敷による、大胆な解釈とスタイリッシュな演出で、あのリチャード三世がどう生まれ変わるのか。柿喰う客 女体シェイクスピア007『完熟リチャード三世』は、2015年2月5日(木)~2月17日(火)東京・吉祥寺シアター、2015年2月21日(土)~2月24日(火)大阪・ABCホール、2015年2月28日(土)岐阜・大垣市スイトピアセンター 文化ホールにて上演される。