アンドリュー・ロイド=ウェバー(『オペラ座の怪人』ほか)が、インドの“モーツァルト”とも称される作曲家A・R・ラフマーン(映画『ムトゥ 踊るマハラジャ』ほか)の楽曲に惚れ込んでプロデュースしたミュージカル『ボンベイドリームス』。初日を約2週間後に控えた1月19日(月)、東京都内のスタジオで、実際のダンスパフォーマンスシーンの振付を行う様子が公開された。
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稽古が行われるスタジオに姿を現したのは、本作のキャストであり、振付も手掛ける原田薫と梅棒の伊藤今人、梅澤裕介、鶴野輝一、塩野拓矢、櫻井竜彦、楢木和也、そして出演者の碓井菜央と唐澤裕香の9人。稽古の前に写真撮影を行うことになると、全員が声を掛け合いながら思い思いのポーズをとり始める。
ラフマーンが手掛ける劇中の楽曲は、伝統楽器を多用した古典的なインド風の楽曲はもちろん、ポップスやハードロック、そして心情をしっとりと伝えるバラードまで幅広く揃っているが、この日はインド風の楽曲に対する振付が行われた。独特なメロディーを歌いながら、梅棒のメンバーが一人ずつ自身の担当するパートの振付を他の出演者に教え、さらに全員そろって何度もそのダンスを繰り返し練習。歌いながら激しいダンスを繰り返すというハードな稽古だが、お互いに声を掛け合い明るく楽しい雰囲気の中、あっという間に時間は過ぎていった。
原田と梅棒のリーダー、伊藤に稽古の様子について尋ねたところ、原田は「梅棒さんたちはすごいですよ!毎回、基本的にリハーサルでも何でもテンションが高いんですよね(笑)」と楽しそうな様子。それを聞いた伊藤が「今日は、緊張して静かだったほうだと思います」と口にすると、原田からは思わず驚きの叫び声が。
現場のムードメーカー的な存在になっている梅棒だが、伊藤はその理由について「楽しみながら稽古したいと思っているので、『疲れてきた時ほど声を出す』っていう暗黙の了解が梅棒にはあって…」と語る。しかしながら、本作はこれまでの現場と勝手の違いを感じているようで「『ボンベイドリームス』は、役者さんたちが結構ストイックに自分の世界に入って振りの確認をしているんで、『お願いします!!』と声を出しても梅棒の声だけが響いて、『あれ?あんまり乗ってこない!?』といつもと違う空気を感じているので、『一筋縄ではいかないぞ』と思っています(苦笑)」と冗談交じりで明かした。
本作のダンスパフォーマンスの見どころについて伊藤は「雰囲気や作品自体を楽しみに来てほしいですね。ダンスの振付を見て一緒に体を揺らして楽しんでこその“マサラミュージカル”だと思うので!」原田も「お客さんが観て、思わず体が動き出して、『(そのダンスを)やってみたいな』と思ってもらえたら嬉しいです」と語っていた。
ミュージカル『ボンベイドリームス』は、東京国際フォーラム ホールCにて2015年1月31日(土)から2015年2月8日(日)まで、大阪・梅田芸術劇場メインホールにて2015年2月14、15日(土、日)に上演される。