歌舞伎界の立女方であり、世界的なアーティスト、そして演出家としてもその実力を発揮し続けている坂東玉三郎と、幻想的な舞台作品を次々と生み出し続けているダンスカンパニーDAZZLEがコラボレーションし、新たなステージを作り出すこととなった。2015年3月7日(土)から赤坂ACTシアターにて上演される『バラーレ』である。
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DAZZLEとは、長谷川達也が主宰する“すべてのカテゴリーに属し、属さない曖昧な眩しさ”をスローガンに掲げ、幻想的な舞台作品を次々と生み出しているダンスカンパニー。ストリートダンスとコンテンポラリーダンスを融合させた、世界で唯一のオリジナルダンススタイルを武器に活躍中だ。おとぎ話「狐の嫁入り」をモチーフにした作品「花ト囮」(はなとおとり)では、障子や和傘などを巧みに使った美しい作品世界が話題となり、2009年の初演以来、幾度の再演を重ね、海外の著名な演劇祭にも招聘されて多く観客を魅了している。2013年には日本のトップダンサーを集めたステージ『ASTERISK』の企画・演出・脚本をも担当。ストリートダンスとしては初めて東京国際フォーラムでの舞台を成功させている。
玉三郎が、ダンスの演出を手掛けるのは今回が初めて。玉三郎が芸術監督を務める太鼓芸能集団「鼓童」が中心となり毎夏に行っている「アースセレブレーション」というイベントで、出演者の振付を依頼されたDAZZLEの長谷川が、2013年に玉三郎と出会ったことから今回の企画が始まった。DAZZLEのダンスを観て衝撃を受けた玉三郎は、これまで独自の音楽や舞台装置を使って上演してきたDAZZLEにクラシック音楽をバックに踊ることを提案。その後、音楽の選曲から演出まで幅広くプロデュースすることになったという。
今回の上演では、以下の楽曲が使用される。
1:マーラー作曲「交響曲第四番」
2:ストラヴィンスキー作曲「春の祭典」
3:ブロードウェイミュージカル「タンゴ・アルゼンチーノ」より
※楽曲は変更になる場合あり。
玉三郎の芸術に対する美学と、DAZZLEの観客を魅了する独特のダンスが、どんな化学反応を見せるか。
airweave presents『バラーレ』は、2015年3月7日(土)~15日(日)、赤坂ACTシアターにて上演される。
撮影:岡本隆史