2015年2月6日(金)に、花組芝居『花たち女たち』がCSチャンネル衛星劇場にてアンコール放送される。本作は、有吉佐和子の『芝桜』『木瓜の花』(新潮文庫)が原作。2010年の上演時には、「恋たち」チームと「夢たち」チームの2バージョンが上演されたが、今回はリクエストのあった「夢たち」ver.を放送する。
関連記事:「夢たち」ver.正子役の植本潤はこちらの舞台にも出演します!要チェック!
花組芝居とは、1987年に加納幸和を中心に結成された劇団。高尚になり、堅苦しく難解なイメージになってしまった歌舞伎を、昔のように誰にも気軽に楽しめる最高の娯楽としての歌舞伎の復権を目指し、「ネオかぶき」と称して活動している。歌舞伎の知識を活用しながら、全く枠にとらわれないユニークな発想と、 古今東西の音楽美術を取り込んでいる花組芝居は、男性俳優のみで上演しパワーのある個性豊かな俳優が女形も演じる。1996年には初のアメリカツアーも成功させ、国際的な評価も高い劇団だ。
ちゃっかり者の蔦代と生真面目な正子は芸者置屋・津川家の雛妓(おしゃく=見習芸者)時代からの付き合いだ。蔦代は芸者から待合の女将、さらにはビル経営者になる。正子は旦那を持ち、津川家を引き継ぐが、歌舞伎俳優仙七との恋と別離をきっかけに単身再出発を誓い、旅館の女将になる。絢爛たる花柳界を舞台に、恋に仕事に戦争に翻弄されていく二人の人生と女同士の哀歓を描いている。
出演は、植本潤、八代進一、山下禎啓、北沢洋、松原綾央、小林大介、磯村智彦、秋葉陽司、美斉津恵友、各務立基、丸川敬之、大井靖彦、横道毅、嶋倉雷象、水下きよし、溝口健二、桂憲一、二瓶拓也、加納幸和。脚本は自転車キンクリーツカンパニーの飯島早苗、構成・演出・出演は加納幸和が手掛ける。
「花組芝居『花たち女たち』夢たちver.」は、CSチャンネル衛星劇場『劇場への扉~アンコールSP~』にて、2015年2月6日(金)8:00よりオンエアされる。
撮影:宮内勝