フジテレビ開局55周年特別企画として、夢のコラボレーションが実現する。TV・映画・舞台と様々なジャンルで活躍する三谷幸喜が、ミステリーの女王アガサ・クリスティーの1934年に発表された代表作に挑む。その名も、三谷幸喜版『オリエント急行殺人事件』。2015年1月11、12日(日、月祝)の2夜連続で放送されることとなった。
原作の映像化は1974年の映画版を筆頭に、イギリス、アメリカで何度かあったものの、アジアでは初めて。昭和初期の日本を舞台に、昭和モダンが花開いた時代の超豪華列車で起きる殺人事件を描く。第1夜は、可能な限り原作を忠実に映像化。そして第2夜は三谷幸喜の完全オリジナル。犯人の視点で再び事件を振り返り、犯行に至るまでの経緯を丹念に描くという。2夜の犯人側から物語を再構築する手法は、もちろん世界初。原作をこよなく愛する三谷幸喜だからこそできる驚きの展開となろう。
昭和8年2月。下関港に一人の小柄な男がいた。日本全国を震撼させた殺人事件を解決し、一躍有名人となった名探偵・勝呂武尊(すぐろたける)である。勝呂は、下関駅に向かい、特別急行東洋に乗ろうとしていた。特急東洋は、下関と東京を結ぶ日本初の寝台付き列車。皇室関係者や政府の高官も利用する最新鋭の超豪華列車だ。
鉄道省の役人・莫(ばく)の計らいにより、勝呂は無理やり一等寝室を確保してもらう。朝、下関を出発する特急東洋。東京に着くのは翌朝。食堂車で勝呂は、実業家・藤堂から身辺警護を頼まれるが、彼の横柄な態度に勝呂は申し出を拒絶する。
翌朝、関ヶ原付近で、大雪のために列車は身動きが取れなくなっていた。その中で、藤堂が客室内で他殺体となって発見される。莫は、勝呂に協力を依頼。状況証拠から、犯人は寝台車の乗客の中にいると判断した勝呂は、線路が復旧するまでに事件を解決してみせると約束する――。
本作に出演するのは、民放ドラマ初主演・フジテレビドラマ初出演の野村萬斎。日本版名探偵ポアロ・勝呂を演じる。共演は、松嶋菜々子、二宮和也、笹野高史、小林隆、草笛光子、西田敏行、佐藤浩市など、人気・実力共に兼ねそろえた豪華な顔ぶれだ。
放送は、フジテレビ系列にて、2015年1月11日(日)21:00~23:54、1月12日(月) 21:00~23:47。出演と役どころは以下のとおり。放送前に確認しておくとよりドラマが楽しめるかもしれない。
【出演】
野村萬斎・・・名探偵・勝呂武尊(すぐろたける)
松嶋菜々子・・・乗客、家庭教師・馬場舞子(ばばまいこ)
二宮和也・・・乗客、藤堂の秘書・幕内平太(まくうちへいた)
杏・・・乗客、外交官夫人・安藤伯爵夫人
玉木 宏・・・乗客、外交官・安藤伯爵
沢村一樹・・・乗客、陸軍大佐・能登 巌(のといわお)大佐
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吉瀬美智子・・・剛力大佐夫人・剛力曽根子(ごうりきそねこ)
石丸幹二・・・剛力陸軍大佐
池松壮亮・・・乗客、万年筆の販売員・羽佐間才助(はざまさいすけ)
黒木華・・・剛力家のメイド、羽佐間の恋人・三木小百合(みきさゆり)
八木亜希子・・・乗客、教会で働く女性・呉田(くれた)その子
青木さやか・・・乗客、轟侯爵夫人のメイド・昼出川澄子(ひるでがわすみこ)
藤本隆宏・・・乗客、輸入車のセールスマン・保土田民雄(ほとだたみお)
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富司純子・・・乗客、おしゃべりなマダム・羽鳥夫人
高橋克実・・・鉄道省の重役・莫(ばく)
笹野高史・・・外科医・須田
小林 隆・・・乗客、藤堂の執事・益田悦男(ますだえつお)
草笛光子・・・乗客、轟侯爵夫人
西田敏行・・・特急東洋の車掌・三木武一(みきぶいち)
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佐藤浩市・・・乗客、実業家・藤堂修(とうどうおさむ) 他