2013年に新演出版が上演され、日本中を感動の渦に巻き込んだ“ミュージカルの金字塔”『レ・ミゼラブル』が2015年、帝国劇場に帰ってくる!来年4月に開幕が決定した本作の製作発表記者会見が11月17日(月)に東京・東京會館にて行われた。この日の会場にはマスコミに加え、5000人の応募者の中から抽選で選ばれた150組300名の一般オーディエンスも詰めかけた。
まずは『レ・ミゼラブル』関係者の活躍をご覧ください!ヒュー・ジャックマンもいますよ!
2013年の舞台映像を中心としたプロモーション映像の上映終了後、ステージにはジャン・バルジャン役で初出演するヤン・ジュンモの姿が浮かび上がり、3分半に渡る「独白」の歌唱披露。深く力強い歌声が会場を包み、オーディエンスからは感嘆の声が上がっていた。
過去ジャン・バルジャンを演じた俳優は、この方々!鹿賀丈史・山口祐一郎・橋本さとし・今井清隆・石井一孝など。
続いて行われたプリンシバルキャストの紹介では司会の「では、マリウス役の皆さん…」との呼び掛けに、テナルディエ役の3人(駒田一、KENTARO、萬谷法英)が立ち上がって大きな笑いを呼び「コゼット役の皆さん…」ではマダム・テナルディエ役の森公美子らが立ち上がるという“お約束”の展開も。
この日、アンジョルラス役として追加発表された上山竜司は「ロンドンの劇場の最前列で観て大きな衝撃を受けた作品。カリスマ性を持ち竜巻のように周囲を巻き込んでいくアンジョルラスを精一杯演じたい」と意気込みをコメント。またこれまでコゼット、エポニーヌ、ファンテーヌと三役を演じている知念里奈は「乙女の頃はコゼット、少し傷ついてからはエポニーヌ、そして母になってからはファンテーヌと演じさせて頂いていますが、実はファンテーヌがいちばん好きです。彼女の愚かな部分も含め、愛を貫いて生きる人生を自分と重ね合わせて大切に伝えていきたい」と新たな決意を語った。
2015年の公演でも前回に続きジャン・バルジャンとジャベールの二役を演じる吉原光夫は「二役を演じ分けるという意識はあまりない。同じ出来事や転機を一人は“陽”に転化し一人は“陰”に変えた。無償の愛を与えるバルジャンにも業の深いジャベールにも自分との共通点があると思う」と話し、体調不良の為休養していたバルジャン役の福井晶一は「バルジャンとジャベールは実は同じ闇を抱えた人間。今回大きな愛に溢れたバルジャンを再び演じる事が出来てとても幸せです」とコメント。二人がお互いの言葉に深く頷く姿に熱い絆が感じられた。
最後はこの日の為、特別にアレンジされた楽曲「ABCカフェ」から、全キャスト73名(1名欠席)による「民衆の歌」の歌唱披露。力強く愛に溢れた歌声が会場内に響き渡り、キャストの結束と来年の公演への決意が感じられる時間となった。
ミュージカル『レ・ミゼラブル』は2015年4月17日(金)~6月1日(月)に東京・帝国劇場で上演。(プレビュー公演は4月13日~4月16日)東京千秋楽後は名古屋、福岡、大阪、富山、静岡にて上演される。