女性ファンを中心に絶大なる支持を集める劇団スタジオライフの創立30周年を記念した製作発表イベント『The Rise of The Curtain ~Studio Life 30th Anniversary ACT1~』が11月13日(木)、同劇団の本拠地である東京・中野の中野セントラルパーク コングレスクエア コンベンションホールで行われ、詰めかけた400人のファンを前に劇団員が総出演で出迎えた。
この日のイベントでは、同劇団の30周年を記念したスペシャル企画として、リリースが待ち望まれていた『トーマの心臓』のDVD化が発表された。本作は、萩尾望都初期の傑作を舞台化したもので、これまで8度上演しているスタジオライフの代名詞とも言える作品だ。DVDには、過去公演より抜粋した舞台本編のほかに、同時上演した『訪問者』も収録。さらに、特典映像として原作者・萩尾望都と演出家の倉田淳、出演劇団員によるスペシャルインタビューも収録される予定だ。また、萩尾望都がスタジオライフのためにカラーイラストを描き下ろしていることも明かされた。
スタジオライフの直近の公演は、12月18日(木)~2015年1月12日(月・祝)に東京・シアターサンモールで行われる『GREAT EXPECTATIONS ~大いなる遺産~』。本作は、イギリスの文豪チャールズ・ディケンズの代表作を、デジョー・クリフォードが舞台化し、ロンドンウエストエンドで大絶賛された衝撃の作品。これが日本初演となる。
本作で主人公のピップの少年時代を演じる関戸博一と松本慎也、成長したピップを演じる笠原浩夫に、同じく劇団員で司会を務める曽世海司が話を振ると、入団10年を迎える松本と関戸は、揃っての主演に「嬉しい」と率直な感想を口にした。そして松本は「刺激しあいながら、年齢の変化を丁寧に演じていきたい。この作品がスタジオライフの新しい代表作になるように真摯に取り組みたいと思います」と力強く宣言した。
この日のイベントでは、『GREAT EXPECTATIONS ~』に続く、2015年度のラインナップも発表された。内容は以下のとおり。
2015年1月29日(木)~2月15日(日)音楽劇『夏の夜の夢』
2015年5月『WHITE』
2015年7~8月に『アドルフに告ぐ』(原作:手塚治虫)
2015年11月~12月『PHANTOM 語られざりし物語』PartⅠ、PartII 2作品公演
なかでも『PHANTOM』の上演が告げられると詰めかけたファンから大きな拍手と歓声が沸き起こった。
メモリアルイヤーを様々な公演で飾る劇団スタジオライフにこれからも注目したい。
Photo:スタジオライフのメンバーが大集合!アップにするとフレームに入らないので3分割してお届けします!