女性チャンネル♪LaLa TVで放送中の、オリジナル・ショートアニメ番組『キョートカクテル』。京都の木屋町の路地裏にある“カエル”がマスターを務めるバーを舞台に、客の男と女が恋に酔いしれる、ほんのり甘くてちょっとビターなカクテル(=ラブストーリー)を味わう番組…であることは当サイトでも以前紹介したとおり。
本作の企画・制作は、京都を拠点に活動する劇団「ヨーロッパ企画」。劇団でありながら、本広克行監督とともに『サマータイムマシン・ブルース』『曲がれ!スプーン』といった舞台作品の映画化に取り組んだり、CX番組『ヨーロッパ企画の26世紀フォックス』などの番組制作など、演劇の枠にとらわれない独自の活動を続けている。
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毎話個性豊かなキャラクターが登場し、放送直後からシュールな笑いで話題となっている本作に、ヨーロッパ企画の舞台が原作の映画『サマータイムマシン・ブルース』でデビューをかざり、NHK朝の連続テレビドラマ小説『ごちそうさん』やドラマ『アオイホノオ』舞台『フル・モンティ』『モンティ・パイソンのスパマロケット』などに出演する個性派俳優ムロツヨシがこんなコメントを寄せている。
◆ムロツヨシ
バカらしいなあ、やりたいことやってるなぁ、京都好きなんだなぁ、お酒すきだったんだっけ?
全部含めて、いいなぁ、バカでバカバカしくて、でバカで、
ムロツヨシのほか、『キョートカクテル』に寄せられた有名人からのコメントを以下に紹介しよう。
◆相武紗季
キョートのキュートなマスターがかえるのバーで、おしゃれなカクテルを作ってもらおうかと。
そして、恋の話と、しょーもない話をしに行ってみたいと思います。
◆嬉野雅道(HTB『水曜どうでしょう』ディレクター)
落ち着いた雰囲気の中、大人の恋を予感させながら交わされる男女の洒落た会話の中身が無さすぎて「キョートカクテル」は、恋の行方も話の展開も時々見失いそうで妙に楽しい。バブル経済で脳みそが浮き上がってしまっていた男女の呑気なやり取りを21 世紀の冷め切った目でもう一度凝視するというヨーロッパ企画ならではの肝のすわったアニメである。
◆神田比呂志(『ナインティナインのオールナイトニッポン』元ディレクター・現フジテレビ事業局)
京都を舞台にしたおしゃれな大人のラブストーリーなのに作品を見ると現実のどうしようもないせつなさを感じます。
石田くんがどこか本気でこのおしゃれな脚本を書いているような気がして、石田くんの顔を思い浮かべると、また違う意味でせつなくなります。変なアニメですねぇ。4話に登場する犬、肛門出てますよ。
◆栗山千明
バーで大人な恋のストーリーを聞く…なんてお洒落なんでしょう。でも、どこか突っ込みどころがあって笑えてくる。
あじのあるキャラクターと、ゆるい会話が独特の空気をかもしだしていて癖になるアニメーションです!
◆藤村忠寿(HTB『水曜どうでしょう』ディレクター)
地味で華のないヨーロッパ企画が、80年代バブル期の軽薄なオシャレ恋愛観を辱める「キョートカクテル」は、見ていて実に心地よい。
『キョートカクテル』
女性チャンネル♪LaLa TV 毎週月曜24:45~ほか
声の出演:高阪勝之・福井菜月・石田剛太・諏訪雅・本多力
脚本・演出:石田剛太
演出:柴田有麿・角田行平・山口淳太
(c)ヨーロッパ企画/女性チャンネル♪LaLa TV