尾張徳川家のもとで優れた伝統文化を育んできた一大都市・名古屋。そんな名古屋の歴史・文化の魅力を一堂に集めた、都市文化の祭典『やっとかめ文化祭~芸どころ・旅どころ・なごや~』が10月31日(金)から名古屋市内一円で開催される。
全国初となる「狂言」のストリートライブをはじめ、多彩な伝統芸能の公演や、体験講座・ワークショップ、まち歩きなど、市民の力を結集して、130を超える手作りのプログラムが用意されている。以下、その一部を紹介しよう。
◆辻狂言
全国初となる狂言のストリートライブ。名古屋おもてなし武将隊が、狂言に初挑戦。
文禄2年(1594年)、豊臣秀吉が後陽成天皇の御前で演じた曲(口真似)を演じる。
期間:平成26年11月1日(土)~24日(月・休) <全16公演>
会場:大須商店街ふれあい広場ほか
◆みちばた芝居 『痛快!川上貞奴一座』
日本の女優第1号といわれる川上貞奴。約100年前、パリが熱狂した貞奴一座が名古屋のまちなかに登場する。
期間:平成26年11月1日(土)~24日(月・休) <全5公演>
会場:ナナちゃん人形ストリートイベントスペースほか
◆芸どころ名古屋舞台
武家階級だけでなく、広く町人までが芸を嗜み、文化を育んだのが「芸どころ名古屋」の特徴。伝統を受け継ぐ多彩な出演者による、珠玉の舞台公演。<全7公演>
(1)ろうそく能
(2)Rokurobyoue版 O-KI-NA ~天下泰平・国土安穏の祈り~
(3)古典の日・邦楽名古屋舞台 ~邦楽散歩いまむかし~
(4)能舞台に舞う ~今をときめく日本舞踊家の競演~
(5)いい夫婦の日特別公演「幸せを運ぶ能・狂言」(市民参加型)
(6)名古屋に息づく大衆芸能の世界劇座版 東海道中膝栗毛 ~弥次さん喜多さん建中寺で大騒動!~
このほか、まちなかで開かれる茶会、箏曲・長唄・正調名古屋甚句などの体験プログラム、歴史まち歩きなどが予定されている。詳しくは公式プログラムまたは『やっとかめ文化祭』公式ホームページにて確認を。