この世で一番こわいのは誰ですか?
生瀬勝久、池田成志、古田新太による演劇界最強ユニット“ねずみの三銃士”が5年ぶりに再始動! 作・宮藤官九郎、演出・河原雅彦と共に臨んだ新作『万獣こわい』が、8月16日(土)WOWOWにて放送される。
古い喫茶店を買い取ったマスター(生瀬)と妻の陽子(小池栄子)は、店の再オープンの準備を進めていた。そんな中、少女・トキヨ(夏帆)が飛び込んでくる。彼女は家族ともどもある男に8年にわたり監禁され、そこから逃げ出してきたと語る。監禁中、家族が毎年ひとりずつ死んでいったことなど異常な状況を明かすトキヨ。その後、男は逮捕され、事件はひとまず解決する。
7年後、長居する常連客(池田)や、マスターの前妻の弟(小松和重)らが出入りする喫茶店に、22歳になったトキヨが訪ねてくる。マスターらは再会を喜び、恩返しをしたいという彼女を雇うことになったが、数か月後のある日、トキヨの里親(古田)が現われる。一見すると温厚だが感情の起伏が激しい里親の登場は、恐るべき事件の前兆だった――。
第49回岸田國士戯曲賞に輝き、後に映画化もされた『鈍獣』、そして三田佳子を主演に迎え、異種格闘技的豪華共演で話題をさらった『印獣』に続き三作目となる『万獣こわい』は、”監禁”をテーマに特殊な環境下におかれた人間の異常性を描いている。宮藤特有の言い回しやコミカルな表現、時間軸を自在に飛び越える河原の演出もあいまって、ついつい笑いがこみあげてしまうかもしれない。が、笑った後に残る何とも言えない不快感・罪悪感もセットで堪能してほしい。
出演は生瀬、池田、古田のほか、小池栄子、夏帆、小松和重。演劇ファンならば注目せずにはいられないドリームキャストによる話題作だ。
『万獣こわい』は、WOWOWライブにて8月16日(土)21:30から放送。