『うたの☆プリンスさまっ♪』が“劇団”をテーマに展開する舞台公演プロジェクト「劇団シャイニング」の新シリーズとして2018年に“映画”をテーマにした「シアターシャイニング“シリーズの舞台化企画をスタート。第1弾『ポラリス』、第2弾『Pirates of the Frontier』の上演に続き、第3弾『エヴリィBuddy!』が、2019年10月12日(土)に大阪で開幕する。
本作に新米刑事・ショウ役で出演する植田圭輔に初めての刑事役への期待や共演者への想い、公演に対する意気込みを聞いた。
――最初に『エヴリィBuddy!』に出演が決まった時のお気持ちからうかがえますか?
「劇団シャイニング」シリーズは、2017年上演の『天下無敵の忍び道』以来の出演になりますが、また声をかけていただけたことが、まずは嬉しかったです。
――今回は新米刑事の役ですね。演じるにあたってイメージしたことは?
ショウは刑事ドラマで定番の“THE主人公”的な熱血漢の青年なので、すごくイメージしやすかったです!素直に作品に寄り添っていけば、ステキな舞台になるのは間違いないと確信しています。
――バディ(相棒)のレイジ役、染谷俊之さんと舞台で共演するのは久しぶりですよね。
舞台では久々ですけど、今年になって『たびメイト2』のロケで一緒にイタリアに行ったり、ドラマ『REAL⇔FAKE』で共演したり、プライベートでもよく会っているから、まったく久々感はないんですけどね(笑)。でも「また染ちゃんと舞台に立ちたいな」と思っていた時期に『エヴリィBuddy!』での共演が決まったので本当に嬉しかったです。それから、「劇団シャイニング」シリーズを通じて、メインが二人というのは本作が初めてなんですよね。染ちゃんと二人で、看板を背負う責任を感じつつ、楽しみながら精一杯務めさせていただきます。
――劇団シャイニングの舞台では、オリジナル・キャラクターの皆さんの活躍も楽しみなのですが、今回は椎名鯛造さん、窪寺昭さん、唐橋充さんという素敵な方々が加わっていらっしゃいます。
お三方とも僕が信頼している役者さんですし“お芝居の人”なので、とても頼もしく思っています。そして、何と言っても脚本・演出が毛利亘宏さんなのでね!おもしろくなるのは間違いないです。
――毛利さんとは、今まで舞台でお仕事をしたことは?
染ちゃんと共演したドラマ『REAL⇔FAKE』の監督が毛利さんだったんですが、毛利さんと本格的に舞台でご一緒するのは初めてなので本作を通して、毛利さんに「植田圭輔、いい役者じゃないか」と印象付けられたらいいなという思いはあります。
――植田さんから見た毛利さんの印象は?
「少年社中」という劇団の主催として長年演劇界のトップを走り続けている方ですし、最近では東映の特撮作品の脚本、そしてドラマの監督など、いまや脚本・演出のみならず幅広い分野でご活躍をされているすごい方だなと思っていました。でも、実際にご一緒してみると、物腰が柔らかくて、いつも笑顔で、例えるなら「仙人」みたいなイメージの人。それだけに、怒ったら怖そうなんですけど(笑)。役者仲間からは「毛利さんは演者に対する愛情が深い」という話を聞いていたので、『エヴリィBuddy!』を通じて一緒に高め合っていける方だなと改めて実感しています。
――毎回、取材をする度に「劇団シャイニング」というカンパニーの団結力の強さと作品にかけるキャスト&スタッフの愛情の強さを感じるのですが、植田さんはどのように感じていらっしゃいますか?
作品によってキャストもスタッフもガラッと変わるので一概に「こういう空気」とは言えないと思うんですけど、「初代キャストが作り上げた作品(=役)を、僕らはどう演じるか」「リスペクトしつつ、さらに掘り下げ、広げていくか」、最初は難しかったし、「どうしたら『うたの☆プリンスさまっ♪』を愛する多くの人に届く舞台にできるんだろう?」ということを一番のテーマに掲げてみんなで話し合ってきました。だから、試行錯誤しながら、自然と一つになっていって・・・。それは多分、どんな作品の稽古場でも同じだと思うんですけど、「劇団シャイニング」再始動後の第1弾作品となった『天下無敵の忍び道』で、今後につながるカンパニーの雰囲気の“土台”を作れたのだとしたら、それは自分たちの誇りだなと思います。
――ちょっと話は脱線しますが、植田さんが子どもの頃は将来どんな職業に憧れていましたか?
小学生くらいの時は、友達と“警察ごっこ”をして遊んだり、ドラマで見た刑事に憧れているような子どもでしたね。引っ込み思案な性格だったので「将来は刑事になろう!」とは思ってなかったけど、役者になって刑事になる夢が叶えられました(笑)。
――では、今回の公演を楽しみにしている皆様にメッセージをお願いします。
植田:『エヴリィBuddy!』はアクションも多く、体力的にもハードな作品だけど、それも含めて楽しみながら演じたいです。ストーリー的に、事前に作品に対する知識がなくても充分楽しめるものになると思うので、ご観劇いただく皆様には、ただただ楽しんでいただけたら・・・。あとは、それぞれの役者の“役者魂”みたいなものを感じていただければいいかなと思います。ぜひ楽しみにしていてください!
――そして、バディ(相棒=染谷さん)にも一言お願いします。
一言ですか・・・まぁ、そんなに仲良くないんでね(ツンを発揮する植田さん)。
――えっ、さっきプライベートでもよく一緒に会っているとお聞きしたばかりなのに・・・!
あはは!付き合いも長いから、改めてこう言われるとなんか恥ずかしいですよ(笑)。染ちゃんとは役者として「志(こころざし)」が同じというか、会う度に、あえて言葉にせずとも多くのものをもらっているなって感じるんですよね。とにかく二人で一緒に過ごしている時間は、何も難しいことを考えなくていいっていうのが僕はすごく楽なんです(笑)。
「気をつかっているようで、実は気をつかっていない」っていうことだと思うんですけど、なんかそういう二人の関係性が今回の作品にいい作用を及ぼせたらいいなって思うんですよね。本当に久しぶりにガッツリお芝居をするので、個人的には自分が成長した部分を染ちゃんに見せられたらなと思っております。あ~、ワクワクしてきた!
――そして、9月5日に30歳のお誕生日を迎えられた植田さんにとって、この作品が30代になって最初の舞台出演になるんでしょうか。
植田:朗読劇はありましたが、殺陣とかアクションのある舞台としては、そうですね。でも、あまり気負わずにいたいです。忘れられない作品になるのは間違いないし、これからもこの先も「芝居ができる幸せ」に感謝しながら1作品1作品を大切に、精一杯がんばるだけです。
◆公演情報
劇団シャイニング from うたの☆プリンスさまっ♪『エヴリィBuddy!』
【大阪公演】2019年10月12日(土)~10月14日(月・祝) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
【東京公演】2019年10月17日(木)~10月21日(月) 品川プリンスホテル ステラボール
【原案】うたの☆プリンスさまっ♪ シアターシャイニング『エヴリィBuddy!』
【脚本・演出】毛利亘宏(少年社中)
【音楽】Elements Garden
【出演】
染谷俊之、植田圭輔
椎名鯛造、窪寺昭、唐橋充、斎藤直紀、阿瀬川健太
<アンサンブルキャスト>
甲斐祐次、勝木湧也、亀井英樹、菅原健志、多田滉、仲田祥司、松本城太郎、山内涼平(50音順)
【劇団シャイニングポータルサイト】https://gekidan-shining.com/
【舞台 劇団シャイングTwitter】@gekidan_shining
(C)劇団シャイニング