舞台『私のホストちゃん REBORN』染谷俊之&久保田秀敏&和合真一インタビュー「全員つぶしてやろうと思ってます!」

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これまでに数々の伝説を残してきた舞台『私のホストちゃん』が、2017年1月に『私のホストちゃん REBORN』として始動する。今回は、「公開入店テスト(オーディション)」を経て決定した新ホストちゃん20名が新しく参戦!この新ホストちゃんたちが、前シリーズ同様に導入される「ランキングシステム」で熱い火花を散らす他、新ホストちゃんのNo.1と前シリーズを牽引してきた人気ホスト・深雪&流星のガチンコ口説きバトル「MITSUDOMOE」が新たに導入される。

舞台『私のホストちゃん REBORN』インタビュー

新たな展開を迎えるにあたり、シリーズを牽引してきた人気メンバー・深雪役を演じる染谷俊之と流星役を演じる久保田秀敏、新ホストちゃん代表として絵空役を演じる和合真一の顔合わせが実現。現在の心境を語ってもらった。

――まず、染谷さんと久保田さんに伺いますが、新シリーズが始まると聞いた時のお気持ちはいかがでしたか?

染谷:「前回がファイナルじゃなかったんだ・・・」っていうのが率直な感想で(笑)。

久保田:そこに尽きるよね、終わるって聞いていたのに1年経たずして帰ってくるっていう・・・。僕としては完全燃焼したつもりでいたんですけど(笑)。

染谷:でも、前作(『私のホストちゃん THE FINAL ~激突!名古屋栄編~』)のラストが「ファイナルじゃなかったのかよ~!」っていう台詞で終わったし、続編があるのかなとは少し想像していたけど、新しいホストちゃんたちを迎えての新シリーズ始動っていうのは驚きました。

久保田:確かに、ちょっと意外だったね。(廣瀬)智紀の台詞で「次はすすきのだ!」って言ってたから、そのままのメンバーで「すすきの編」をやるのかなと思ってた。僕とソメ、「こいつらが残って大丈夫か?」っていう二人が残りましたが(笑)。がんばって引っ張っていかないとなって気持ちもあるけど、台本上ではまったく真面目ではない二人だと思うので(笑)。今回もブレブレにかき乱していこうと思います!

――そして和合さんは、「公開入店テスト(オーディション)」で勝ち抜いての、新ホストちゃん“絵空”として加入ですね。

和合:そうですね、新人ホストちゃんの“絵空”でございます。この作品については、テレビシリーズから観ていました。舞台が始まったのが、ちょうど僕が役者を始めた前年からなんですけど、共演者の方が出演されていたり、話題にされていたりしたので「いつか出たい!」って思ってたんです。今までも口説く台詞のあるキャラクターを演じることが多かったので、自分のポテンシャルを最大限に生かせる作品に巡り合えたなと!

久保田:ポジティブだな~(笑)!

染谷:自分で口説くの得意って言える人はなかなかいないよ(笑)。

和合:ありがとうございます!芸能界での先輩でもあり、この作品の先輩でもあるお二人の背中を追いかけていこうと思ってます!!

舞台『私のホストちゃん REBORN』インタビュー_6

――和合さんをはじめ、個性豊かな新ホストちゃんが選ばれましたが、オーディションの様子はいかがでしたか?染谷さんと久保田さんも潜入されていましたよね(笑)。

和合:久保田さんと染谷さんが潜入されていたとは全然知りませんでしたよ・・・(久保田演じる流星は「棒太郎」、染谷演じる深雪は「駄目次郎」という名前で変装してオーディションに参加)。

久保田:(和合とは)一緒のグループだったね。

和合:真ん中分けで大きなほくろのあの彼が、まさか流星(久保田)さんだったなんて!完璧な変装でしたよ・・・すごく変な人だな、関わりたくないなって(笑)。

久保田:皆オーディションで真剣に、がんがんアピールしていたので、若干危機感を感じつつ、彼らの勢いに負けたくないなって感じましたね。

染谷:そうだね。今回も個性的な、濃いキャラクターばっかりになるんだなって、オーディションを見ていて思いました。

――この作品には「口説きタイム」や「ランキングシステム」など、ライブ感のある一筋縄ではいかない作品ですよね。他の作品と比べて、心構えが違うところとかありますか?

久保田:僕は「お客さんをとにかく楽しませる作品」という受け止め方をしています。もちろん真面目にお芝居もしますし、ダンスも歌もある上で、口説きタイムもある。“とことん夢を見せる場”という解釈をしているかな。

染谷:僕も、お客さんといかに一体化できるかを考えています。ランキングが作られることもそうですし、客席に僕らが実際に行ってお客さんを直接口説くなんて、まず他の作品ではないことだし。舞台はお客さんと一緒に作るものではありますが、その意味も他の作品とは全然違うなって思います。

――ランキングは日々変わりますが、現場の空気は・・・。

久保田:もう、バチバチですよ!

染谷:ですね(笑)。

久保田:やっぱり、男は負けるのは嫌ですから。だから、表に出さなくても、個々に「悔しい」って思いは持つと思う。「今日は1位になれなかった」って悔しさが、次の日の芝居や口説き文句に出たりとかしますからね。

和合:なるほど・・・。

久保田:ダンスも歌も、口説きも、演技も、すべて総合評価されたランキングになるので、がんばったらがんばった分だけ、お客さんも投票してくれるから。「1位になりたい」って気持ちがモチベーションになるよ。

染谷:仲良しこよしっていうよりは、バチバチしていた方がこの作品は盛り上がると思う。

久保田:そうだよね!

――「口説きタイム」でお客様に言う言葉は、こういうことを言おうと準備されているんですか?

染谷:舞台上でお題が出されて、それに沿った口説き文句で答えるから、準備はしづらいんです。ほとんどアドリブだよね。

久保田:そう、その場の瞬発力で出す感じです。毎公演出されるテーマが違うから。少しは準備していたことが役立つこともあるけど・・・。最初は震えていましたね。女性を口説くって、そうそうないから。どういう間合いで、どういう言い回しでやればいいのか、最初は分からなかったんですけど、今では免疫もできてきたのか、スイッチを切り替えてできるようになってきたと思います(笑)。

舞台『私のホストちゃん REBORN』インタビュー_5

――新しく加わる和合さんへ、お二人から「口説きタイム」についてアドバイスはありますか?

染谷:でもさっき、口説く役をたくさんやってきたって言っていたから、僕らのアドバイスなんて!

久保田:そのままの和合でいたらいいんじゃない(笑)?

和合:ありのままの和合で(笑)。

――和合さんから、先輩お二人に聞いてみたいことはありますか?

和合:それぞれの役って、演じる役者のイメージに合ったキャラクターになってると思うんですが、実際演じている時は、役柄のキャラと素の自分のどっちの比率が高くなっているのか気になりました。アドリブだと、より自分が出ちゃったりすると思うんですよね。作品のファンも、役者のファンも、期待されていることに応えられるように、いいバランスでやりたいんですけど・・・。

染谷:アドリブとか、イレギュラーなことが起こる作品ではあるから、どうしても素が出てしまう部分があるにしても、少なくとも自分は役として100%でいるように臨んでいるかな。

久保田:(脚本・演出の)村上さんは、普段のイメージに合わせて作る場合と、まったくそうじゃない場合があるよ。前回のソメなんて、驚くほどぶっとんだキャラになってたから。

染谷:まさか、ピンクのカツラかぶってアイドルデビューするとは思わなかった(前作で、染谷演じる深雪は『名古屋栄編』で2.5次元アイドル「鉄砲隊BANG×BANG」のセンター・萌丸としてアイドルデビューした)。全然ホストっぽいことしてないし。

和合:確かにぶっ飛んでた(笑)。

久保田:絶対絡みたくないキャラだった(笑)。口説き文句もおかしかったもんね?

染谷:村上さんに「真面目に口説かないで『撃ち殺すっスよ~!』って言ってきて」と言われていて。

久保田:僕、噴き出したことあるもん。あれはヤバかった・・・(笑)。

――今回も引き続きそのキャラで登場されるんでしょうか。

染谷:どうなんだろう・・・、村上さんの考えは読めないんですよ。だから、この『私のホストちゃん』では、自分の中だけで演じる役をガチガチに固めてしまうと、対応できなくなっちゃうんです。いかに柔軟に対応できるかが重要。

和合:じゃあ、皆さんのキャラクターも、稽古の中でだんだんとできあがっていったんだ。

染谷:そうだよ。前回だって台本の時点では、ピンクのカツラで“萌丸”なんてキャラにはなってなかったんだから!ちょっと僕が仕掛けた部分もあるんだけど、それに村上さんが稽古の中で肉付けして、あのキャラになったの。だから、キャラクターの方向性は自分発信で決まっていくものかも。

久保田:村上さんは、最初は役者に全部任せるんだよ。稽古場で見た役者の様子からインスピレーションを受けて、後からキャラを肉づけする演出をつけてくれる感じ。だから、意外と自分の最初の言動が大事だったりするよ。

和合:最初に自分のやりたいことをいかに示せるかにかかっているんですね。

染谷:それから、一緒に舞台に立っている人とのバランスも大事。そういう意味でも柔軟に、ってことなんだけど。

久保田:そして、あくまでも“ホスト”という立場はぶれないようにね。

舞台『私のホストちゃん REBORN』インタビュー_7

――和合さんもかなりの大物新人の印象ですが、今回の新ホストちゃんの中で、他に気になっている方はいますか?

染谷:僕は、半分くらい共演したことあって知っている顔ぶれなんですが、この中だと・・・猪野広樹くんかな。次世代ナンバーワンって感じで、すでに頭角を現している気がします。いい子だし。

久保田:僕はほとんどはじめて。オーディションで詩吟を披露していた冨沢竜也くんが、手強い存在になるんじゃないかなと・・・。めっちゃ声がいいんですよ。いい声で、耳元で囁かれたらさ~(笑)。

染谷:とりあえず、全員つぶしてやろうと思ってます!(資料を見ながら)特に和合は、キャッチフレーズを見る限り俺と“不思議系”としてキャラがかぶっているので、早めにつぶそうかと!!

久保田:あら、怖いわ~(笑)。

和合:僕は新種の“不思議系”で、染谷さんは・・・。

染谷:でも“不思議系”に新種とか、そんな種類があるのかな(笑)?

――今回、最後に行われる深雪vs流星vs新ホストちゃんNo.1によるガチンコ口説きバトル「MITSUDOMOE」で、染谷さんと久保田さんは、ラスボス的に新人ホストナンバーワンと対決するんですよね。

染谷:普通の舞台なら僕たちが引っ張っていく立場なんでしょうけど、さっきも言ったとおり、誰がきてもつぶす勢いでやりたいと思います!

久保田:(和合に向かって)一緒にがんばろうね!

染谷:ちょっと待って、なんで和合に言うの(笑)!

和合:・・・新人ホストを買収?

久保田:いや、逆にラスボスの一人を買収するっていうのはどう?僕が手を貸すよ(笑)。

染谷:やめて!すでにドロドロにしないで(笑)!!

舞台『私のホストちゃん REBORN』インタビュー_4

――どんな展開になるのか、本番が楽しみです(笑)。最後に、お客様を舞台へのお誘いする「口説き文句」をそれぞれお願いします!

久保田:(少し考えて)舞台『私のホストちゃん REBORN』に来てくれたら、君のそばに“流星”のごとく僕が現れて、夢を見せてあげるよ・・・待ってるね!

和合:口説きで・・・!えーと、えーと・・・新人ホストとして、がんばる姿をたくさん見せたいって思ってるし、そんな僕たちを見て楽しんでもらって・・・僕、何言ってるんだろう、全然口説きじゃない・・・(笑)。

染谷:あれっ、口説くの得意って言ってたのに(笑)!

和合:(気を取り直して)夢のような時間を一緒に過ごしましょう!最後は、僕色に染め上げてあげるから・・・。

久保田:おお~!“絵空”だけにね!!

染谷:2017年、最初に観る舞台として来られる方も多いんじゃないかと思いますので、2017年を最高にハッピーな一年にできるような作品にします!ぜひ、僕らに癒されに来てください・・・感謝ッ☆(萌丸風に)

舞台『私のホストちゃん REBORN』インタビュー_2

◆公演情報
舞台『私のホストちゃんREBORN』
【東京公演】1月11日(水)~1月22日(日) サンシャイン劇場
【大阪公演】1月28日(土)・1月29日(日) 森ノ宮ピロティホール
【愛知公演】2月1日(水)・2月2日(木) 東海市芸術劇場 大ホール

【総合プロデュース】鈴木おさむ
【脚本・演出】村上大樹
【出演】
染谷俊之、久保田秀敏/
猪野広樹、河原田巧也、米原幸佑、松井勇歩、和合真一、小沼将太、土井一海、宮城紘大、輝山立、森田桐矢
冨沢竜也、蔵田尚樹、糸川耀士郎、藤⼾佑⾶、橋本全一、萩尾圭志、益満洸輝、勧修寺玲旺、武⼦直輝、田村良太/伊藤修子、幸田尚子、石橋穂乃香、masaharu、甘王/
高田郁恵、久保田南美、鈴木アメリ、池之上真菜/久ヶ沢徹/
手塚理美

舞台『私のホストちゃん REBORN』インタビュー_3

(撮影/原地達浩)

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