劇作家・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)と女優・緒川たまきによる演劇ユニット「ケムリ研究室」の第5回公演となる新作『サボテンの微笑み』の上演が決定した。2026年3月29日(日)より東京・シアタートラムにて開幕し、兵庫、豊橋、北九州、新潟を巡演する。

ケムリ研究室が描く“ナイーヴな人たちの小さな物語”

2020年の旗揚げ以来、毎公演手触りの異なる作品を作り上げてきたケムリ研究室。待望の新作となる本作の舞台は、大正、昭和初期の日本。兄妹が暮らす家を訪れる人々の姿を描く会話劇となるようだ。
公開されたビジュアルは、モダニズムの時代特有の快活さを纏い、真っ白な背景に佇む緒川たまきと、そっと寄り添うサボテンが柔らかな世界観を予感させる。
KERAは本作について、「これまでの波瀾万丈な物語とは異なり、つつましい生活者たちの小さな夢をそっと掬いとるような物語を紡ぎたい」とコメント。人々の心の中で揺れ動く「名づけ得ぬ複雑な感情」を、当時の可愛げのある日本語に乗せて届けるという。
瀬戸康史&瀬戸さおりが兄妹初共演!鈴木慶一は19年ぶりの舞台へ

キャストには、主宰の緒川たまきに加え、彩り豊かな実力派俳優陣が集結した。今年デビュー20周年を迎えた瀬戸康史、そしてその妹である瀬戸さおりが出演。二人は、今回がデビュー以来「初共演」となる。
さらに、劇団「ふくふくや」副座長で映像作品でも話題の清水伸、劇作家・演出家としても活躍する赤堀雅秋、長年にわたり数々の名作に出演する萩原聖人が名を連ねた。また、ムーンライダーズやKERAとのユニット「No Lie-Sense」で知られる音楽家・鈴木慶一が、本作で19年ぶりに舞台出演を果たすのも大きなトピックだ。
少数精鋭のキャストと紡ぐ、ケムリ研究室の新たな「実験」に期待が高まる。
ケムリ研究室からご挨拶
ケムリ研究室はケラリーノ・サンドロヴィッチと緒川たまきの演劇ユニットです。これまで4回の公演を行いました。ひとつ目は大金持ちの娘が乞食のフリをして生活するコメディ。ふたつ目は安部公房原作の舞台化で、砂の谷に棲む女とそこを訪れた男の不条理劇。みっつ目は完全管理された世界での、記憶を巡るディストピア冒険譚。よっつ目はひとつ目の再演。振り返ってみれば、壮大な夢を追う物語ばかりを紡いでまいりました。さて、いつつ目の今作は、これまでのように波瀾万丈なお話ではなく、つつましい、生活者たちの小さな夢を、そっと掬いとるような物語を紡ぎたいと思っています。人々の心の中で大きくなったり萎んだりする、喜びやら、哀しみやら、名づけ得ぬ複雑な感情やらを、大正、昭和初期の可愛げのある日本語にのせてお届けします。どうぞご期待ください。
(本チラシより)
ケムリ研究室 no.5『サボテンの微笑み』公演情報
| 公演情報 | |
|---|---|
| タイトル | ケムリ研究室 no.5『サボテンの微笑み』 |
| 公演期間・会場 | 【東京公演】 2026年3月29日(日)~4月19日(日) シアタートラム【兵庫公演】 2026年4月24日(金)~4月26日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール【豊橋公演】 2026年4月29日(水・祝) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール【北九州公演】 2026年5月2日(土)~5月3日(日) J:COM北九州芸術劇場 中劇場 【新潟公演】 |
| スタッフ | 作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ |
| キャスト | 緒川たまき、瀬戸康史、瀬戸さおり、清水伸、赤堀雅秋、萩原聖人、鈴木慶一 |
| チケット情報 | 【東京公演】 一般発売:2026年2月14日(土) 料金(全席指定・税込): 平日 9,800円/土日 12,000円 U-25チケット 4,800円(前売のみ)/中高生割引チケット 1,000円(事前申込制) |
| 公式サイト | https://www.cubeinc.co.jp/archives/theater/kemuri-no5 |
| 公式SNS | 公式X(旧Twitter):@cube_stage |







