数多くの映画賞を受賞し、ドイツの興収記録を塗り替えた名作映画『グッバイ、レーニン!』の舞台版が、2025年に日本で初演されることが決定した。主演は、相葉雅紀が務める。
ドイツで大成功を収めた映画『グッバイ、レーニン!』
『グッバイ、レーニン!』は、東西ドイツ統一を背景に、時代の変化に翻弄される家族の姿をハートフルに描いたヒューマンドラマ映画。2003年にドイツで公開され、本国ドイツだけでも600万人以上を動員した。
ドイツ国内だけでなく数々の映画賞を受賞。ゴールデングローブ賞の外国語映画賞にもノミネートされ、ここ数十年の間で最も成功したドイツ映画の一つと言われている。
東西ドイツが統一されてから三十数年が経ち、ドイツ国内でも東ドイツの記憶が薄れつつある中、東ドイツを知らない世代も、あの時代を懐かしむ世代も親しみを持てるよう、国家の政治的な背景ばかりでなくコメディ要素も織り込んだ家族にまつわる普遍的でハートフルな演劇作品として、2021年に初めて舞台化。
舞台版は、映画の脚本を手掛けたベルント・リヒテンベルク自身による舞台化でありながら、映画にはない、演劇ならではの仕掛けも盛り込まれた作品となっている。
相葉雅紀、演出家・上村聡史と初タッグ
演出を手掛けるのは、2024年9月に新国立劇場の芸術参与に就任し、2026年9月より同劇場演劇部門芸術監督に就任予定の上村聡史。本作について「“人々の身体に染みついた記憶”がテーマだ」と感じたという上村が、その手腕を発揮する。
主演のアレックス役には相葉雅紀。2022年に『ようこそ、ミナト先生』で12年ぶりの舞台に出演し、2024年には『THANATOS~タナトス~』で音楽朗読劇に挑戦するなど、舞台にも意欲的な相葉が、上村との初タッグに挑む。
発表にあたり、相葉は「今から数十年前の出来事をテーマにした物語ではありますが、脚本を読んだとき、作品に描かれる時代の流れに翻弄される人々の姿、家族を想うあたたかい心は、今の時代にも共感できるような、いきいきとしたものが息づいていると感じました。上村さんの演出によって描かれる作品の世界に飛び込み、全力で挑ませていただきます」とコメントを寄せた。
このほかの情報は、続報を待とう。
パルコ・プロデュース2025『グッバイ、レーニン!』は、2025年3月から4月にかけて、東京・福岡・大阪を巡演する。
パルコ・プロデュース2025『グッバイ、レーニン!』公演情報
上演スケジュール
【東京公演】2025年3月9日(日)~3月31日(月) PARCO劇場
【福岡公演】2025年4月5日(土)~4月7日(月) キャナルシティ劇場
【大阪公演】2025年4月11日(金)~4月15日(火) 森ノ宮ピロティホール
『グッバイ、レーニン!』あらすじ
主人公アレックスは、母と姉と3人で、東ドイツの首都ベルリンに暮らしている。
父はアレックスが幼いころに西ドイツに単独亡命していた。東ドイツ建国40周年記念日である1989年10月7日の夜、アレックスは家族に内緒で反体制デモに参加、警官ともみあっていたところを、偶然通りかかった母に見つかってしまう。
母はそのショックから心臓発作を起こし、8か月間昏睡状態に陥ってしまうが、ある日突然目を覚ます・・・。
チケット
【料金】12,000 円(全席指定・税込)※未就学児入場不可
【一般発売】東京公演:2025年2月8日(土)/福岡公演:未定/大阪公演:2025年3月9日(日)