ふぉ〜ゆ〜が『ジャングル大帝』<レオ編>&『ENTA!7』で魅せるエンタメ力

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ふぉ~ゆ~

2024年12月11日(水)には待望の再演となるリーディング音楽劇『ジャングル大帝』<レオ編>が、12月18日(水)からは恒例の“忘年会”ことライブエンタメショー『ENTA!7 4U. Zepp in de SHOW』がスタートするふぉ〜ゆ〜。

11月29日までは『Endless SHOCK』に出演、そのすぐ後にリーディング音楽劇『ジャングル大帝』<レオ編>と、『ENTA!7 4U. Zepp in de SHOW』が控えている形だ。さらに今回は『ENTA!』シリーズ初となる年明けの“新年会“公演も待っている。

まさにこれから多忙な師走を駆け抜けるふぉ〜ゆ〜の福田悠太辰巳雄大越岡裕貴松崎祐介にインタビューを実施。リーディング音楽劇『ジャングル大帝』<レオ編>の作品づくりや、彼らのエンタメへの矜持を語ってもらった。

ふぉ~ゆ~

目次

「あんなに面白くなるとは!」ふぉ〜ゆ〜が初演で掴んだ手応え

――リーディング音楽劇『ジャングル大帝』待望の再演が決まりました。まずは初めてのリーディング音楽劇への挑戦となった初演を振り返って、印象的だったことを教えてください。

福田:朗読劇ってすごく稽古時間が短いのですが、初演も本当に短い時間の中で、ウォーリー木下さんの演出がとてつもないスピードでついていって。僕らもそれに必死でついていったっていうのが印象的でした。

1回通したら、ウォーリーさんが「ここはこうして」とアイデアを言ってくれるので、それを必死にメモして。返し稽古もなく次のシーンに進んでいくので、「そのメモがなかったら終わり」っていうくらいメモ頼りでした(笑)。

松崎:レオを4人で分担して、成長過程を声で見せていかなくてはいけないので、その難しさがちょっと・・・引っかかりました。

一同:アハハ!

――その“引っかかり”というのは・・・?

福田:朗読劇なので台本の文字を読みながらセリフを言えるはずなんですけど、マツ(松崎)は文字が読めないから全然違うことを言うんですよ。

越岡:「木」って書いてあるのに「森」って言うし。

辰巳:そうそう。

越岡:木が3つ見えちゃったんだろうね。

松崎:ちょっと帰国子女だから・・・。

辰巳:違う違う、春日部からだから。

松崎:(笑)。

辰巳:もちろん、お客さんは「木」と「森」を間違っていても気づかないと思うんです。でも、僕らは舞台上で「めちゃくちゃ間違えとんな」と思いながら、笑いをこらえるのに必死で(笑)。

越岡:地獄ですよ。地獄。次のページを読んでいるフリとかしてこらえていました。

――稽古ではなく本番で?

辰巳:本番です(笑)。

松崎:僕の後ろにメンバーがいたんですが、背中で(みんなが笑っているのを)感じていました。で、越岡さんは?

越岡:なんで仕切ってるの(笑)!?

一同:(笑)。

越岡:やっぱり『ジャングル大帝』という名作をやらせてもらえた楽しさはめちゃくちゃありましたね。普通に舞台としてもやれたらいいなと思っていたくらいで。稽古日数も少ないからライブ感があって、すごくアドレナリンが出る。その感じがすごく楽しかったです。

辰巳:この作品は“リーディング音楽劇”なので、オーケストラの生演奏やダンスや歌が合わさって、その瞬間に頭の中にジャングルが出てくるんですよね。そこが朗読劇の強みでもあるのですが、人間が創り出す音で、壮大なジャングルの中にいるような気持ちになれる。これはぜひ再演でも劇場で体験してほしいなと思います。

――初演で手応えを感じていたことが伝わってきます。再演もいけるな、という思いは当初からあったのでしょうか。

福田:そうですね。言い方が難しいのですが、初演が僕の予想をはるかに超えて面白かったんですよ。「あんなに面白くてすごい作品になるとは!」という感じで。だから1回だけで終わるのはもったいないと思っていましたね。

辰巳:作品を観に来てくれた役者仲間の方からも「想像以上だった」という反響が多くて。朗読劇というものを知っている人が、より驚いてくれていたという印象ですね。

越岡:そうなんですよ。それを聞いて「面白いことをやれているんだな」と自信が持てました。だからこそ、またやりたいなという気持ちはやっぱり芽生えましたね。

――松崎さんはいかがでしょうか。

松崎:“ジャングル”ですね。再演というよりジャングルです!

一同:(笑)!

――再演では読み間違いはなくいけそうですか?

松崎:そうですね。メンバーに間違えたことがバレないようにしたいです。「間違えてませんけど、何か?」という対応には自信があるので。

辰巳:いやいやいや。マツ、わかりやすく苦手なところが1箇所くらいできるんですよ。そのシーンが来ると、「緊張してるな」って分かる(笑)。

松崎:そう。「きたきたきた!」ってなっちゃう。

福田:朗読劇、あんまり向いてないんですよ。

一同:(爆笑)!!

越岡:でも、難しいんですよ。台本を読んで顔を上げて、視線を台本に戻すと「あれ?どこだっけ?」となっちゃうので。

松崎:立つ座るなどのタイミングのきっかけが難しくて。さっき福ちゃんが言っていたメモがなかったら、もうみんなを頼るしかない(笑)。

ふぉ~ゆ~

後輩へ「いいパスを渡したい」高まる2部作への期待

――演出のウォーリーさんとは他の作品でもご一緒されています。今作の演出に関して、やりとりで印象的だったことや、朗読劇ならではの演出だなと感じた部分はありますか。

福田:すごく実験的な作品でしたね。ウォーリーさんの中のイメージを渡された後は、「僕たちにも色々やってみてほしい」と。自分が読むときに前に出るということしか決まっていない中で、みんなでこうしてみようああしてみようと、一緒に実験しながら創っている感じが面白かったですね。

辰巳:お客さんが朗読劇というスタイルに戸惑うかもしれないから、リラックスして観てもらえるように「ここはアドリブっぽくいける?」と、お客さんの見方を考えての演出をしてくださって。僕は1番最初の幼少期のレオを演じたのですが、「本を置いていいから、レオの無邪気な感じを出す感じでやってほしい」と言われたのが印象的でした。

松崎:僕は3番目のレオで、次の成長した福ちゃんのレオにパスをする立場で・・・。

越岡:待って、4番目は俺じゃない?

辰巳:マツは2番目だよ。間に誰がいるのよ、怖い怖い怖い。

一同:(爆笑)!!

松崎:そっか2番目だ(笑)。2番目なので、幼少期の辰巳が演じたレオをどう解釈して3人目の福ちゃんに繋げるのか。お客さんは最初に出てきたレオの印象を持っているから、そこからパスを受けた状態でレオとしての成長も見せないといけない。そこはウォーリーさんからも、「色々やってみて」と言われて、声質を少し変えてみたりだとか試行錯誤したのが印象的でした。

辰巳:マツのレオが1番ウォーリーさんと喋っていたよね。

福田:うん、1番難しそうだった。

松崎:しかも、漢字間違えちゃうしさ。

一同:アハハハハ!

――越岡さんはいかがでしょうか。

越岡:僕が演じる大人のレオと、そのライバル役のブブのやり取りがあるんですが、本を読んでみたらどっちも僕が演じることになっていたんですよ。ずっと「これ間違ってるんじゃないかな?」って思っていたんですが、ウォーリーさんからは「どっちもこっしーが好きにやっていいよ」と言われたのが印象的ですね。そう言ってもらえるのも、ウォーリーさんに信頼してもらえているからだと思うので、創っていて楽しかったです。

――再演では2部作として、新たに少年忍者の深田竜生さんと黒田光輝が出演する「ルネ&ルッキオ編」も上演されます。さらに壮大な作品になりそうですね。

福田:そうですよね。新たに“知り合い”がいっぱい出ることになって(笑)。最初、2部作だと知らなかったので「一緒にやれるね!」と盛り上がったんですよ。後から「レオ編」「ルネ&ルッキオ編」に分かれると聞いて、「一緒じゃないじゃん・・・」と(笑)。

辰巳:僕も『BACKBEAT』チームの上口耕平くんと工藤広夢くんが「ルネ&ルッキオ編」への出演が決まったということで、すぐに連絡をくれたんですよ。そうしたら僕たちとは別で・・・。

越岡:僕も竜生に「よろしくね」って連絡したら、「多分僕が出るのと違う気がします・・・」って言われて、そこで2部作だって初めて知りました(笑)。

辰巳:でも、続編はストーリーはもちろんキャストも違うから、意外と違う形になるかもね。

福田:そうだよね。

辰巳:僕らが生み出したレオが続いていくというのは楽しみです。

越岡:いいパスしないとね。

辰巳:そうだね。マツのように誰かが噛むのも引き継がれるかもしれないし(笑)。

松崎:客席で観たら意外と分かんないかもしれないよ。

辰巳:でも、そっか。「僕らはこういう感じでやっているんだ」っていうのが、外から観れる可能性があるってことですもんね。よく(堂本)光一くんが言う、「俺は一生『Endless SHOCK』観れないから」じゃないから、観に行けるのが楽しみです。

福田:(声色を変えておどけた雰囲気で)やっぱり今回初めての人たち、しかも後輩だし、「負けてらんねぇな!」って感じです!

辰巳:それ、文字にしたら普通になっちゃうからね!

一同:(爆笑)!!

「ふぉ〜ゆ〜にしかできない」エンタメを味わえる『ENTA!7』

――ここからは年末年始に控える『ENTA!74U. ZEPP in de SHOW』についてお伺いします。これまで6回やってきた中で感じた、お互いのすごいところはどんなところでしょうか。

越岡:『ENTA!』っていろんなことがありすぎて、覚えてないんですよね。

辰巳:僕がこっしーのすごいなと思うところを挙げるとしたら、本当に覚えてないくらい楽しんでいるところです。どこかのタイミングで「『ENTA!』って自由に楽しんでいいんだ!」ってスイッチを入れてから、1番楽しそう。学校の休み時間に近いと思います。

越岡:たしかにそんな感じ。

辰巳:学校の休み時間ってどんなことで笑ったかとか覚えていないじゃないですか。そのノリに近い楽しみ方をこっしーはしていて、そのこっしーが観られるのが『ENTA!』っていう感じですね。

越岡:毎公演少しずつ違うし、おともだち(ファンの愛称)の皆さんと一緒にやる忘年会だから、そういう楽しみ方になっちゃうんでしょうね。

――アドリブ力を求められる公演だと思いますが、初回から楽しめていましたか?

福田:最初の年は、ガチガチに決めてリハーサルもちゃんとしていました。でも、『ENTA!』に関しては、ルールだけ決めておいてあとは自分たちが楽しむ、そういうスタイルの方が皆さんに楽しんでもらえるということに気づいて。それからは、なるべく普段通りの自分たちで楽しめるように、というふうに変わっていきましたね。

あとは、プロデューサーさんに「あれ面白かったね、またやってよ」と言われたことは絶対やらないことにしています(笑)。

松崎:そうそう、なぜかそうなっちゃうんですよ(笑)。だから、初日からだんだん公演時間が伸びていっちゃうっていう・・・。

越岡:それは反省しています(苦笑)。

辰巳:でも、もともとプロデューサーさんが初回の『ENTA!』で、ゲストとの打ち合わせをさせてくれなかったんですよ。それはプロデューサーさんが、僕らがいつかテレビにたくさん出るようになったとき、その場で対応できる力をつけておくためと仰っていて。それはめちゃくちゃタメになっているなと思います。

福田:そこは本当に感謝していますね。ありがたいです。

――『ENTA!』では皆さんが培ってきたいろんなジャンルでのエンタメ力が発揮されています。少し漠然とした質問になってしまいますが、ふぉ〜ゆ〜にとってのエンターテインメントとは何でしょう?

福田:それで言うと、『ENTA!』でやってきた、その場で面白いことを生み出したり、面白いことをもっと面白くというということがすごく生きていて。自分も楽しく、そしてお客さんにも同じくらい一緒に楽しんでもらえることがエンターテインメントだなと思います。

――その中に感じる“ふぉ〜ゆ〜らしさ”はどんなところでしょうか。

福田:・・・自分たちだけで盛り上がるところかなぁ。

越岡:それが許されているのが『ENTA!』だったりもするし。本来はお客さんを置いていっちゃダメなんですが、この4人がお客さんを置いていって楽しんでいる瞬間は、すごくふぉ〜ゆ〜らしいな、と。

辰巳:確かに「ふぉ〜ゆ〜にしかできないよね」っていう時間を振り返ってみると、自分たちだけで盛り上がっちゃった時なんですよね。やっぱり同級生というのが大きいなと。

あと、僕らはステージが多いから、その瞬間に生まれて、その瞬間にお客さんと共有した“生のもの”っていうのが、僕らのエンタメなんじゃないかなと思います。僕らが楽しめていないと、皆さんを楽しませられないなって感じることが、ふぉ〜ゆ〜にいるとすごくありますね。

――今回は初めての年明け公演もありますね。

越岡:年始をこの楽しい『ENTA!7』で始められるっていうのは嬉しいですね。

松崎:ちょっと変えなきゃいけないところもあるかもね。あけましておめでとうに合わせて。

辰巳:そうだよね。「来年もまた」って言ってるけど、すぐに年が明けちゃうから。毎年、2日には実家に帰っていたんですが、今年は難しそうですね。でも、「みんなが休みの時に働く、みんなが働く時はもっと働く」という精神は、先輩方から引き継いでいるので。

福田:僕らは一応仕事ですけど、遊びに来るお客さん以上に僕らは遊ぶつもりで行きますから!

辰巳:でも、後輩が来たらお年玉あげなきゃいけないから・・・。後輩には「Zepp Hanedaには来ないでください」って伝えておこう(笑)。

――そんな『ENTA!7』から始動する2025年、どんな年にしたいですか。

福田:自分たちなりに色々計画していることもあるので、それを実現できるようにみんなで頑張って盛り上げていきたいですね。『ENTA!7』の新年会で景気よく1年を始められたらいいなと思います!

(取材・文・撮影/双海しお)

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リーディング音楽劇『ジャングル大帝』レオ編 公演情報

<上演スケジュール>
2024年12月11日(水)~12月16日(月) 東京・有楽町よみうりホール

<スタッフ・キャスト>
【原作】手塚治虫
【脚本・作詞】福田響志
【演出】ウォーリー木下
【音楽】岩崎 廉
【出演】福田悠太 辰巳雄大 越岡裕貴 松崎祐介(ふぉ~ゆ~)
太田基裕/梅田彩佳 西川大貴 ダンドイ舞莉花 ほか

『ENTA!7 4U. Zepp in de SHOW』公演情報

<上演スケジュール>
2024年12月18日(水)~19日(木) 横浜・KT Zepp Yokohama
2024年12月21日(土)~22日(日) 大阪・Zepp Namba OSAKA
2024年12月24日(火)~25日(水) 名古屋・Zepp Nagoya
2025年1月3日(金)~5日(日) 東京・Zepp Haneda

<キャスト>
【出演】ふぉ~ゆ~(福田悠太 辰巳雄大 越岡裕貴 松崎祐介)

スタイリスト/小林洋治郎
ヘアメイク/国府田雅子(b.sun)

衣裳協力/
福田さん
ニット / ¥70400- / A△NORVEL△DAY. / JOYEUX
パンツ / ¥37400- / NEPHOLOGIST / NEPHOLOGIST
越岡さん
ジャケット / ¥71500- / LUFON / Sian△PR
シャツ / ¥4950- / Casper△John / Sian△PR
パンツ / ¥7700- / Casper△John / Sian△PR
松崎さん
ブルゾン / ¥74800- / CULLNI / CULLNI△FLAGSHIP△STORE
デニム / ¥11550- / AIVER / Sian△PR
《問合せ先》
JOYEUX
〒107-0062
東京都港区南青山6-6-22LUNA ROSSA南青山3階
TEL:03-4361-4464

NEPHOLOGIST
〒460-0011
愛知県名古屋市中区大須2-15-42 竹内ビル3F

Sian△PR
〒150-0002
東京都渋谷区渋谷2-2-3 ルカビル2 2F
TEL:03-6662-5525

CULLNI△FLAGSHIP△STORE
〒153-0042
東京都目黒区青葉台1-15-2AKビル3 B1
TEL:03-6416-1056

ふぉ~ゆ~

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この記事を書いた人

お酒と舞台とアニメが好きなフリーライター。役者や作品が表現した世界の魅力を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。2.5次元作品を中心に舞台関連の取材を得意としています。

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