2024年4月より『トンカツロック』の上演が決定。主演を務める「美 少年」の岩崎大昇、那須雄登、金指一世よりコメントが届いている。
本作は、商店街で繰り広げられる3人の男たちの悩みと葛藤、そしてトンカツ屋「助六」をめぐり巻き起こるロックな人情物語。自分の信念に従って守るべきものを守ろうとする真っすぐで熱き男たちと、りりしく美しい女たちの姿を描いた青春群像劇である。
2002年に全国3都市で上演。初演は坂本昌行、長野博、井ノ原快彦によるユニット「20th Century」の3人が主演を務め、人を傷つけ自分も傷ついた過去を抱えながらも、再生し、今を必死に生きていく若者たちを好演し話題を呼んだ。
この度、約20年の時を経て「20th Century」が演じた3役を「美 少年」の岩崎大昇、那須雄登、金指一世が担うことが決定。アイドルとしての階段を駆け上がりながら、個々での映像、演劇作品への出演も果たしている3人が、先輩らが演じた作品の歴史を継ぐ。
共演は、森迫永依、山崎玲奈、柳美稀。そして舞台、テレビ、映画と多岐にわたり活躍する星田英利、楠見薫、有馬自由、伴美奈子が脇を固める。
作・演出には、1982年に劇団・善人会議(現・扉座)を旗揚げし、1992年には『愚者には見えないラ・マンチャの王様の裸』で第36回岸田國士戯曲賞を受賞、劇団公演をはじめ、20th Centuryの『青春』三部作や、『スーパー歌舞伎IIワンピース』(脚本・演出)、『スーパー歌舞伎II新版オグリ』(脚本)など、外部公演への作・演出も多数手掛ける横内謙介を迎える。
当時の青春の眩しさと激しさはそのままに、時として空回りしながらも、それぞれの信念と熱意によって、次第に人の心を動かす若者たちの青春を、2024年度版にブラッシュアップしていくとのこと。
『トンカツロック』は2024年4月19日(金)から5月26日(金)まで大阪・大阪松竹座にて上演される。その後、東京、愛知、石川を巡演予定。
コメント紹介
岩崎大昇
まずは、以前に20th Centuryの皆さんが演じられていた舞台「トンカツロック」を、僕たち3人に任せていただけたことを、とても嬉しく思います。
僕にとって、お芝居のみの舞台は今回が初めてになります。不安もありますが、凄くワクワクしています。那須、金指と一緒に、少しでもたくさんの方を笑顔にできるよう全身全霊で臨んでまいります。
那須雄登
舞台のお芝居について学びたいと思っていたところに今回のお話をいただき、とても嬉しかったです。同時に、過去20th Century の御三方が演じられていた年が、ちょうど僕の生まれ年ということもあり、不思議な巡り合わせを感じました。
岩﨑、金指3人で連携を取りつつ、稽古の段階から良い雰囲気を作っていきたいと思います。皆さんの心をユーモアで包み込めるような素敵な作品をお届けします。精一杯がんばりますので、お楽しみに!
金指一世
舞台『トンカツロック』への出演が決まったときは、率直に嬉しかったです。かつて僕たちの大先輩である20th Centuryの皆さんが演じていた舞台ということもあり、今から緊張と楽しみな気持ちでいっぱいです。
そして、僕たち3人の新たな化学反応も楽しんでいただけたら幸いです。皆さまに満足いただける楽しい舞台を作れるよう全力でがんばります!
公演情報
上演スケジュール
【大阪公演】2024年4月19日(金)~5月26日(金) 大阪松竹座
【東京公演】2024年5月4日(土)~5月19日(日) 新橋演舞場
【愛知公演】2024年5月23日(木)~5月27日(月) 御園座
【石川公演】2024年6月1日(土)~6月2日(日) 本多の森 北電ホール
キャスト・スタッフ
篠崎 優:岩﨑大昇
花川助三郎:那須雄登
井口 平:金指一世
花川君子:森迫永依
森村麻衣:山崎玲奈
千絵:柳美稀
山田孝造:有馬自由
国正てる代:伴美奈子
高沢真紀子:楠見 薫
国正藤吉:星田英利
清水麻璃亜 友部康志
岩本晟夢 中田翔真 都築亮介
保 可南 和泉大輔 棚橋麗音 山下聖良 後藤恭路
【作・演出】横内謙介
あらすじ
東京の東のはずれにある川沿いの下町、忠平橋商店街。
花川助三郎(那須雄登)は、暴走族のリーダーだったが、今はトンカツ屋「助六」の店主として真面目に働いている。「弱きを助け強きを挫く」、江戸っ子憧れの助六のようになりたいと思い、町内の揉め事に首をつっこんだり、ボランティアをしたりと、日々あちこちで世話を焼いている。
「若者が元気じゃねえ町に未来はねえ」が口癖で、地元のもんじゃ焼き屋の夫婦(星田英利、伴美奈子)、美容院の店主(楠見 薫)、商店街の会長(有馬自由)らを巻き込み、春の商店会のフェスティバルを盛り上げようと目論んでいる。
そんな助三郎も恋女房で元暴走族の君子(森迫永依)には頭が上がらない。腹が据わったしっかり者で姉のように母のように助三郎を支えている。
店の常連客の篠崎 優まさる(岩﨑大昇)は、近所の中学校教師。どこか頼りない男だが、知的でエリート新聞記者の村田友美が自慢の恋人。そんな優が勤める中学校には不登校の森村麻衣(山﨑玲奈)が在籍しているが、親から見放され不良グループとつるんでいることを知り、教師として救ってあげたいと思っている。しかし、仕事に打ち込む友美との心の距離がどんどん広がっていて、どうすることもできず…。
店のキャベツ切りと出前担当の井口 平たいら(金指一世)は、プロボクサーだったが、手の痺れと舌のもつれがおこり、心配性の助三郎にボクシングを辞めさせられた。苦しい減量もなく好きなものを飲んで食べて、キャバクラにつとめる恋人の千絵(柳 美稀)とも遊び放題の天国のような毎日。しかしそんな日々に違和感をいだきはじめ、再びリングに戻りたいという思いを捨てきれずにいた。
お調子者の助三郎にも悩みがあった。おまけに商店街でも揉め事続き…。自分は町のスーパースターだと豪語しながらも、憧れの助六の半分、助三郎にしかなりきれない「川向こうの半端者」なのだと思い知らされる。
そんなどうしようもない悩みをかかえた3人は果たして―――――。
※岩崎の崎は立つ崎が正式表記
※山﨑の崎は立つ崎が正式表記