2023年8月11日(金)より東京・新宿FACEにて上演されるミュージカル『ALTAR BOYZ 2023』。先日行われたTeam SAPPHIRE、Team GOLDのスペシャルトークショーに続き、Team SPARKのスぺシャルトークショーが東京・ニッポン放送 イマジンスタジオで開催された。トークショーの前には、メディアに向けて会見も行われ、鍵本輝、米原幸佑、和田泰右、川原一馬、若松渓太が登壇した。
『ALTAR BOYZ』は、2004年にNYで初演されたオフ・ブロードウェイ・ミュージカルの人気作品。2008年から通算2,000回以上の上演記録を誇り、全米ツアー、シカゴ、韓国、ハンガリー、フィンランド、オーストラリア、カナダ、フィリピンなど、世界各地で人気を博してきた。2009年以来、キャストと組み合わせを変えながら再演を重ねてきた『ALTAR BOYZ』は、「Team GOLD」「Team SPARK」、そして新たに編成された「Team SAPPHIRE」の3チームで8度目の日本上演を果たす。
登場するのは、神に仕える美しき5人の使徒たち。彼らは“福音”の歌とダンスで観客の魂を救うために世界ツアーを行っており、そのファイナルとして日本へやってきたという設定でステージが展開する。
Team GOLDは、大山真志、若松渓太(※法月康平の降板により代役として出演)、松浦司、石川新太、常川藍里によるチーム。2017年に結成され、2019年、2021年(常川のみ不参加)と続投してきたTeam GOLDは、今回で4公演目となる。新チームのTeam SAPPHIREは、中山優貴、大野瑞生、中本大賀(円神)、司波光星、Rayshyと、全員初参加となる次世代チーム。そして、Team SPARKは、鍵本輝、米原幸佑、和田泰右、川原一馬、若松渓太という顔ぶれで、2019年に結成され、2021年続投した米原・和田・川原に、今回初参加となる鍵本と、21年GOLDだった若松が参加する。
トークショー前の会見では、公演に向けての意気込みとして登壇者たちがそれぞれコメントを行った。
初参加となるMATTHEW役の鍵本は「いろいろ不安なところはあったんですけど、チームのみんなが愛のある仲間たちなので、すごく和気あいあいとなっていて、チームワーク、絆が大きくなっていて、本番を迎えてもどんどん愛とか絆が深まっていくと思っています。千秋楽がすごい楽しみですが、まずは一公演一公演、熱量を持って今までの『ALTAR BOYZ』で一番このTeam SPARKが良かった、楽しかったと言ってもらえる公演にしたいと思います」と語った。
Team SPARKとして3回目の出演となるJUAN役の米原は「前回の2年前は緊急事態宣言で千秋楽を迎えられずに終わってしまったので、今回は声出し解禁とか『ALTAR BOYZ』をすごく楽しめる部分が帰ってきたなという感じがします。この頼もしいメンバーと一緒に過去一番のTeam SPARKだなと、過去一番ハジけてやろうと思っています。公演を重ねるたびに勝手に変わっていっちゃうというライブ感がメインの舞台ということで、何度来ても新鮮な気持ちで楽しめる舞台になっているので、何度でも遊びに来てください」と呼びかけた。
ABRAHAM役の和田は「本当にこのまんまで、めちゃくちゃ稽古場から楽しくて、早く舞台の上でみんなに観てもらいたいなという気持ちがすごくあります。お客さんというALTAR GIRLSが新宿FACEに入ってピースがはまった時に『ALTAR BOYZ』が完成すると思うので、ぜひこの暑い夏を『ALTAR BOYZ』と一緒に楽しんで過ごしていただけたらと思います」とアピールした。
『ALTAR BOYZ』自体は4回目の出演で、Team SPARKとしては3回目の出演となるLUKE役の川原は「同じ役をずっとやってきたプライドというのもありますし、今回の3チームの中で平均年齢が高いチームになったので、そういう意味でも幅の広い、許容範囲の広い、懐の深い『ALTAR BOYZ』のチームとして面白いものをお見せできると思います。なので、皆さんぜひ楽しみにしていてください」と手応え十分な様子。
『ALTAR BOYZ』に2回目の出演で、前回のTeam GOLDではABRAHAM役だったMARK役の若松は「前回とは違う役なんですけど、そのことによって作品の見え方とか変わった部分もあります。この作品のテーマ自体がすごく普遍性のあるテーマだと思うので、一緒に歌って踊って楽しんで、帰りに周りの人にちょっと優しくなれるようなハートフルな面も持って帰っていただきたいと思っております」と期待を寄せた。
スペシャルトークショーの幕が開くと、会場に詰めかけたALTAR GIRLSの拍手に迎えられ、TEAM SPARKの5人が登場。稽古が進んでのトークショーということで、稽古場の雰囲気を尋ねられた鍵本は「昔からこのグループでやっていたように安心感があります」と答え、Team SPARKの仕上がり具合について、若松は「顔がイイ。より取り見取りのイケメンがいるので、自分の推しとはまたもう1人の推しを捜してください(笑)」とアンバサダー的なアピールで、笑いを誘った。
稽古場のエピソードとして、若松が氷嚢で頭を冷やしている画像の理由を質問されると、川原が「台詞合わせをあっくん(鍵本)が1人でしていて、そこに渓太が遠くからテンション高くそこにのっかって走ってきて、ドアの枠に頭をぶつけた」と説明。すると、若松がメンバーたちを使ってそのシーンを再現すると、会場は爆笑に包まれた。
次のトークテーマでは、各メンバーの印象が語られた。鍵本に対しては、川原が「正統派MATTHEW」、和田が「圧倒的なリーダー力」とコメントする中で、米原は「たまに天然なところを発揮して、1人でスベってる」と明かした。若松も「通し稽古の時に、あっくんが同じ袖から出るんですけど、緊張しているのか、毎回、面白くないことをずっと言っている」と話すが、鍵本は「若松には絡みやすい」と応じて、仲良しぶりを披露。
米原に対しては、和田が「未だに掴めない部分がある。ちゃんと周りを見ているんだけど、たまに宇宙に行く」と答えると、川原は「宇宙人というより、昔からいる恐竜枠。この4年間で培ってきたものと、俳優としてのモチベーションとかが今年は違うんだろうなと気迫を感じるので、そういう意味でも古き良き恐竜枠、長いので歴史が積み重なったものがある」と答え、その印象に米原は「牙は捨てずに、ちゃんと尖りながらいきたい」と返した。
和田については、鍵本が「はじめましての時はどう接したらいいのか、年齢も上だし、クールなイメージだったので。どうしようかと思っていたんですが、宇宙人でした」と笑顔でコメント。続いて、米原は「何があってもぶれない安心感がある」、川原も「ちょっと今日のテンション感がマズいという時でも、泰ちゃんは絶対に変わらない」と話し、2人が声を合わせて「ずっと泰ちゃん、どこまで行っても泰ちゃん」と絶賛した。
川原に関しては、米原が「コーラスやハーモニーへの指摘が的確。今回のTeam SPARKの音楽面でのリーダー」と話すと、川原は「作品上、一番アホな役なんだけど、逆に一番俯瞰できるのかも」と解説。その言葉に、鍵本も「作品をもっと良くしていこう、Team SPARKをもっと唯一無二のものにしていこうという視点を持っている」と褒め称えた。
最後に若松の印象の番となると、川原が「じゃあ泰ちゃん締めて」とイジり、若松の「僕を絶賛してほしい」とほしがりな言葉に笑いが起きた。さらに、鍵本から「今日はパジャマで来たの?」と衣裳をイジられると、その2人の様子を見た登壇者たちも「普段から2人はイチャイチャしている」、「犬と犬が散歩で出会っている感じ」とコメント。
そんな鍵本に、若松はトークショー前に自分でシールを買ってきてチェキをデコっていた時のエピソードとして、「今日もデコっていたら(鍵本が)触ってくるんですよ。だから本当に怒りそうだった」と胸の内を明かすが、和田は「でも、その時の渓太も嬉しそうだった」と反論。すかさず、若松も「だって、こんなイケメンに絡まれて嬉しいじゃないですか」とイチャイチャぶりを再アピールした。
ファンからの質問コーナーでは、『ALTAR BOYZ』初見の方への楽しみ方について、鍵本は「ライブなので、自由に声出して楽しんで」、米原は「オープニングから僕らが楽しみ方を誘導していくので、流れに身を任して」、川原は「ある意味で、何も考えずに楽しい気持ちで帰ってもらえるので、何も考えずに来てください」、若松は「オリジナルキャストのアルバムもあるので、予習するのもいいかも」と返答。
作品内の好きな楽曲を質問されると、鍵本は「『Number 918』。普通に聴いていてカッコイイ」、和田は「『Church Rulez』。無条件にみんな楽しくなる」、米原は「やっていて楽しいのはラストのリミックス」、川原は「コーラスが綺麗なのが好きなので、『The Calling』『Epiphany』『Something About You』」、若松は「『The Miracle Song』。意外とラップの曲が好き」と挙げた。
ラストの質問として、他のチームに負けないTeam SPARKの魅力を問われると、鍵本は「個性だと思います、一人一人のトゲが一番強い」、和田と川原は「チームワーク」、米原は「いい意味でのゆるさ。グループの空気感みたいなのが居心地いい」、若松は「空気感。誰かが明確なリーダーというわけじゃなくて誰かが自発的に動く」と答えた。
トークショーの最後には、登壇者たちからメッセージが送られた。若松は「今日はありがとうございました。ぜひ布教活動していただいて、劇場でお待ちしております」と呼びかけた。川原は「開幕前に皆さんとお会いしてお話しできて、幸せな時間でした。本編はバシッとキャラクターで頑張りますので、ぜひ楽しみに待っていてください」、和田は「最初の『We Are The Altar Boyz』で鐘が鳴った瞬間に、SPARKキター!ってなると思うので、バッチリな準備をしていきますので、ぜひご期待ください」と煽る。
米原は「開幕までできることを全力で挑戦して、いい本番に持っていけるよう、皆さんに素敵なライブをお届けできるように頑張っていきますのでよろしくお願いいたします」と意気込み、鍵本は「とにかく僕たち自身もこの作品を心の底から楽しんで作っていきたいと思っていますし、何よりも皆さんを楽しませたいなという気持ちでステージの上に立っていきたいので、当日は全力で楽しんでいきましょう!」とトークショーを締めた。
そして配信も終了して、ここでトークショーが終了と思いきや、全員から「ここからが本番だぜ!」との言葉が飛び出し、米原からの「せっかく会場に来ていただいている皆さんへということで、本公演の劇場以外では披露したことがないんですけど、一足先にここ限定でM1となる『We Are The Altar Boyz』を披露します! みんなの魂浄化しちゃおうぜ!!」との声に、会場のALTAR GIRLSたちから驚きの黄色い声と、大きな拍手が巻き起こった。
そして、会場に鐘の音が鳴り響くと『We Are The Altar Boyz』のサプライズ・パフォーマンスがスタート。ほのぼのしたトークショーの姿とがらりと変わって、Team SPARKの熱気あふれる歌唱とキレキレの弾けるダンスが披露。本番前にもかかわらず、会場は大いに盛り上がり、パフォーマンス終了後も会場のALTAR GIRLSたちから大きな拍手が鳴り響いた。
『ALTAR BOYZ 2023』は、8月11日(金・祝)から8月29日(火)まで東京・新宿FACEにて上演される。
(取材・文・撮影/櫻井宏充)
『ALTAR BOYZ 2023』公演情報
上演スケジュール
2023年8月11日(金・祝)~8月29日(火) 東京・新宿FACE
スタッフ・キャスト
【作】ケビン・デル・アギラ
【作詞・作曲】ゲイリー・アドラー&マイケル・パトリック・ウォーカー
【演出】玉野和紀
【台本・翻訳】北丸雄二
【出演】
<Team GOLD>
大山真志 若松渓太(※法月康平の降板により代役として出演) 松浦司 石川新太 常川藍里
<Team SPARK>
鍵本輝 米原幸佑 和田泰右 川原一馬 若松渓太
<Team SAPPHIRE>
中山優貴 大野瑞生 中本大賀(円神) 司波光星 Rayshy
※8月11日(金・祝)19:00と8月29日(火)17:00の「team GOLD」公演は松浦司が休演、米原幸佑が代役出演する
あらすじ
“アルターボーイ”とは、神と司祭に仕える「使徒」のこと。使徒である美しき男子5人はボーイズグループ(ダンスボーカルグループ)「ALTAR BOYZ」を結成。人々の魂を救うため、歌とダンスで愛を説きながら、魂を測る装置と共に世界中をツアーしていた。なぜ彼らはこの活動を始めたのか?それぞれが抱えていたのは、人種、移民、LGBT、家族などの問題。それらを原動力とユーモアの種にして、ALTAR BOYZはパフォーマンスを披露、観客の魂は徐々に浄化されていく。
しかし、メンバー1人のために用意されたサプライズの誕生日プレゼント・・・。そこから雲行きが怪しくなり、どうしても救済されない魂があることが発覚する。なぜ救済されない魂
が?果たしてALTAR BOYZは観客全員の魂を救うことができるのか!?
公式サイト
【公式サイト】https://www.altarboyz.jp/
【公式Twitter】@altarboyzjp